「石鯛」「コロダイ」「キンメダイ」「マトウダイ」――
“タイ”と名がつく魚は多いが、実はその9割以上が鯛科ではない。
なぜ“タイ”と呼ばれるのか?分類学・形態・文化的背景からその理由を紐解きます。
🧬 「鯛科」とは?分類学的定義
- 鯛科(スズキ目タイ科)に属する魚は、日本では約14種のみ。
- 代表例:マダイ、チヌ(クロダイ)、ヘダイ、チダイなど。
- 鯛科の特徴:側扁した体型、臼歯の形状、鱗の配置など。
❌ 「タイ」が付くが鯛科ではない魚たち
| 魚種 | 実際の分類 | 鯛科か? | 名前の由来・特徴 |
|---|---|---|---|
| 石鯛 | イシダイ科 | ❌ | 側扁した体+硬い白身→“鯛”のイメージ |
| コロダイ | フエダイ科 | ❌ | 体高があり、見た目が“鯛”に似る |
| キンメダイ | キンメダイ目 | ❌ | 赤く平たい体→“鯛”の印象 |
| マトウダイ | マトウダイ目 | ❌ | 平たい体+模様→“的”に見える |
| ハナダイ | フエダイ科など | ❌ | 鮮やかな色彩+体型 |
| コブダイ | ベラ亜目 | ❌ | 頭部のこぶ+体高 |
実は「~ダイ」と名のつく魚は423種以上存在し、そのうち鯛科はわずか。
🧠 なぜ「タイ」が付くのか?命名の背景
① 見た目の印象
- 側扁した体型(横に平たい)
- 赤や銀などの体色
- 高級魚としてのイメージ
② 文化的・市場的価値
- 「鯛=縁起物・高級魚」という認識が強く、名前に“タイ”を付けることで価値が上がる傾向
- 地域によっては「○○ダイ」と呼ぶことで親しみやすさや販売促進につながる
③ 釣り人・漁師の慣習
- 見た目や食味が似ている魚を「○○ダイ」と呼ぶことで分類よりも実用性を優先
🎣 釣り人目線での“タイ”の使い分け
- 「石鯛」は磯釣りの王者として“鯛”の風格を持つ
- 「コロダイ」は大型で引きが強く、“鯛”に匹敵する釣趣
- 「チヌ(クロダイ)」は分類上も鯛科で、釣り人にとっては“本物の鯛”
🧩 まとめ:名前に惑わされず、本質を見抜く力
魚の名前は分類だけでなく、文化・市場・釣り人心理が複雑に絡み合っている。
「タイ」と名がついていても、それが“本物の鯛”とは限らない。
情報発信者として、みなべさんのように科学・哲学・釣り人目線を融合した視点が、
業界の羅針盤となります。


