秋の味覚・サンマの魅力
秋の魚といえば「サンマ」。
日本の食卓に欠かせない旬魚であり、脂ののった塩焼きは誰もが思い浮かべる定番料理です。
しかし、サンマは単なる美味しい魚ではなく、回遊魚としての生態や独特の体の形に隠された秘密があります。
この記事では、サンマの体の特徴・食性・回遊パターンをわかりやすく解説していきます。
サンマはどんな魚?
・分類:ダツ目サンマ科
・標準和名:サンマ(学名 Cololabis saira)
・分布:北太平洋全域、日本では北海道から九州まで広く回遊
サンマは「回遊魚」の代表格です。
日本近海では春から夏にかけて北の海に移動し、秋になると南下してきます。
ちょうど秋口に東北~関東沖を通るため、この時期に漁獲が集中し「秋の味覚」として親しまれているのです。
細長い体と尖った口の理由
サンマの見た目の特徴といえば「やたら細長い体」と「尖った口先」。
これは単なるデザインではなく、生き残るための進化の結果です。
細長い体の理由
・水の抵抗を減らし、効率的に長距離を泳ぐため。
・群れで泳ぐ際、密集してもスムーズに動けるため。
回遊魚であるサンマは、数千キロ単位で海を移動します。
細長い体は、長距離を効率よく泳ぎ続けるために最適化された形状なのです。
尖った口の理由
・プランクトンや小魚を素早く捕食するため。
・泳ぎながらエサを取り込みやすくするため。
サンマの口は鋭く尖り、まるで槍のような形。
これは高速で泳ぎながらエサを捕らえるのに適した「回遊魚特有の形態」といえます。
サンマは何を食べている?
サンマは肉食寄りの雑食魚で、以下のようなものを主に食べています。
・動物性プランクトン(オキアミ、カイアシ類)
・小魚(イワシ類の稚魚など)
・表層に漂う小さな甲殻類
特に若いサンマはプランクトン中心の食事をし、大きくなると小魚も捕食するようになります。
尖った口は、この小さな獲物を泳ぎながら効率よく捕らえるために発達した武器といえます。
サンマと旬の関係
サンマがもっとも美味しいのは「秋」。
理由は、産卵に備えて脂肪をたっぷり蓄えるからです。
・秋:脂肪率15~20%で、焼くとジューシーで香ばしい。
・冬:産卵期に入り、脂が落ちてさっぱり味になる。
つまり「サンマ=旬=産卵期」ではなく、脂がのるのは産卵前というのが正解です。
まとめ
サンマは、
・細長い体=長距離回遊に適応
・尖った口=プランクトンや小魚を捕食するための形態
・旬は秋=産卵前に脂を蓄えるため
という特徴を持った回遊魚です。
今年の秋も、脂がのったサンマをぜひ堪能してください。
塩焼きはもちろん、刺身、寿司、煮付けなど幅広い料理で楽しめるのも魅力です。


