沖合でカツオを狙って船を出したのに、なぜか釣れるのはシイラばかり。
これは多くの釣り人が経験する“あるある”現象です。
本記事では 「なぜカツオ狙いでシイラがヒットするのか」 を、魚の生態や回遊パターン、
釣りの仕掛けとの相性から徹底解説します。
1. カツオとシイラは同じ海域を回遊する
カツオ(カツオドリに追われる群れ)とシイラは、どちらも 表層を回遊する回遊魚 です。
そのため、沖合の同じエリアに群れで回遊していることが多く、狙いがカツオでも自然とシイラが掛かってしまうのです。
・カツオ → 群れで小魚を追いかけ、ナブラを形成
・シイラ → 同じ小魚(イワシ・トビウオなど)を狙って接近
つまり エサ資源を共有するライバル関係 にあるため、同じポイントで同時に存在している可能性が高いのです。
2. シイラは動くものに極端に反応しやすい
シイラは「海の暴走族」と呼ばれるほど動体視力が優れており、特に動きの速いルアーや仕掛けに強烈にアタックします。
・カツオ用のトローリング仕掛け
・高速で引くジグやミノー
・表層を跳ねる小魚に似たルアー
これらはシイラにとっても魅力的で、カツオ以上に素早く食いついてしまうことが多いのです。
3. シイラは個体数が圧倒的に多い
カツオは時期によって群れがまとまらないこともあり、遭遇率にムラがあります。
一方シイラは 夏を中心に爆発的に数が増える魚 で、沖合の潮目や流木まわりに必ずと言っていいほど付いています。
そのため、船が流木や漂流物の近くを通ると まずシイラの群れが先に反応。
カツオよりも数が多く、食欲旺盛なため、結果としてシイラのヒットが続くのです。
4. カツオよりも広範囲を泳ぎ回る習性
カツオは比較的ナブラを中心に群れで固まる性質があります。
一方シイラは回遊範囲が広く、船影や漂流物を見つけるとすぐに寄ってきます。
そのため、カツオの群れがいなくても 「船についてくるシイラ」 が先にヒットしてしまうという構図ができあがります。
5. 釣り人の仕掛けがシイラに向いているケース
カツオ狙いでよく使う仕掛けやエサは、シイラにとっても大好物です。
・カツオ用のキビナゴ → シイラも大好物
・トローリングルアー → シイラの捕食スイッチを直撃
・表層狙いのスピード仕掛け → シイラの習性と完全一致
結果的に「カツオより先にシイラが食いつく」ことが頻発するのです。
6. シイラが多い時期とカツオ狙いの相性
特に 夏から初秋(6月〜9月) はシイラがもっとも多い時期です。
一方でカツオの接岸は水温や潮流の影響でムラがあり、カツオ不在の海域ではシイラが独占状態になります。
「カツオ狙い」として仕掛けを出しても、実際にはシイラばかりが釣れるのはこのためです。
7. シイラが掛かったらどうする?
本命がカツオであっても、シイラが掛かった場合には以下の選択肢があります。
・リリースして本命狙いを継続
・持ち帰って刺身やムニエル、フライで食べる(意外に美味)
・群れを利用してさらに大物(マグロ・カツオ)を狙う
実際、シイラが騒いでいるときに その下にカツオが潜んでいるケース もあるため、シイラが掛かること自体はチャンスにつながることもあります。
まとめ
沖でカツオを狙っているのにシイラがよく釣れる理由は――
・カツオと同じ海域を回遊している
・仕掛けやルアーがシイラの習性に合っている
・シイラの個体数が圧倒的に多い
・船や漂流物に付く習性がある
これらが重なって、カツオよりもシイラが先にヒットするのです。
ただし、シイラは引きが強烈でゲーム性も高い魚。
本命がカツオでも「外道」として楽しむのも釣りの醍醐味です。
そして、シイラの群れの下にカツオがいる可能性もあるため、釣果アップのチャンスにつなげてみましょう。


