魚は食べたもので味が変わる|美味しくなるエサと食味の秘密

魚の味は「種類」や「鮮度」だけで決まるものではありません。

実は魚の 食味(旨味・香り・食感)は、何を食べて育ったかによって大きく変化 します。

釣り人の間でも「この魚は磯臭い」「この時期のイカは甘みがある」と語られることがありますが、その理由はエサと環境にあります。

今回は「魚が何を食べれば美味しくなるのか」を、科学的な視点と釣りの現場の経験を交えてご紹介します。


1. 甲殻類(エビ・カニ)を食べる魚は甘みが増す

エビやカニなどの甲殻類を主食とする魚は、身に独特の甘みが出ることが知られています。
これは甲殻類に含まれる アスタキサンチンアミノ酸(グリシン・アラニン) が魚の体に取り込まれるためです。

・クロダイ(チヌ)はカニを食べている個体ほど臭みがなく上品な味
・キジハタやカサゴもエビを好むため、身が締まり甘みが強い
・アオリイカは小エビを食べる時期に特に美味しい

結論:甲殻類を食べた魚は旨味が濃くなる


2. 小魚(イワシ・アジ)を食べる肉食魚は脂が乗る

青魚を餌にする魚は、身に脂が乗って濃厚な味になります。
小魚に含まれる DHA・EPAなどの不飽和脂肪酸 が魚の体に蓄積するためです。

・ブリやヒラマサはイワシやサンマを食べると脂が回り「寒ブリ」として絶品
・ヒラメもアジやイワシを食べると身に旨味が増す
・マゴチやスズキもベイトを豊富に食べる時期は味が良い

結論:小魚を食べると脂のりが良くなり美味しくなる


3. 貝類・ウニを食べる魚はコクが増す

石鯛やイシガキダイのように、硬い貝殻やウニを砕いて食べる魚は、独特のコクと旨味を持ちます。
これはカルシウムやミネラルに加え、貝やウニのアミノ酸が身に反映されるためです。

・石鯛はウニを食べている個体ほど風味が良い
・カワハギはアサリを食べていると肝が肥え、極上の美味しさに

結論:貝やウニを食べる魚はコク深い味になる


4. 海藻を食べる魚は評価が分かれる

海藻を食べるアイゴ(バリコ)やイガミ(ブダイ)は、食べる海藻によって大きく味が変わります。

・良質な海藻を食べていると臭みが少なく、白身として美味
・一方で、磯臭い藻類を食べると強烈な匂いが身に移る

結論:海藻食魚は食べている藻の種類次第で美味にも不味にもなる


5. ゴカイ・イソメなど多毛類を食べる魚

シロギスやカレイなど、砂地でゴカイやイソメを食べる魚は臭みが少なく上品な味わいになります。
これらは「自然に溶けるアミノ酸の匂い」を取り込むため、クセが出にくいのが特徴です。


まとめ

魚の味は「何を食べたか」によって大きく変わります。

・甲殻類 → 甘みと旨味が増す
・小魚 → 脂が乗り濃厚な味になる
・貝・ウニ → コク深い味になる
・海藻 → 種類によって良し悪しが分かれる
・ゴカイ・イソメ → 臭みが少なく上品な味になる

つまり「エサの質=魚の味」といっても過言ではありません。

釣った魚を食べるときは「この魚は何を食べていたか?」を想像してみると、

味わい方がさらに深まります。

魚の味は「何を食べたか」によって大きく変わります。甲殻類 → 甘みと旨味が増す・小魚 → 脂が乗り濃厚な味になる・貝・ウニ → コク深い味になる。釣太郎

 

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