魚を釣ったあとに必ず行うのが「内臓の処理」です。
しかし、魚の内臓は人間の内臓と比べて大きく構造が異なります。
本記事では 魚の内臓と人間の内臓の違い を、釣り人・魚好きの方に分かりやすく解説していきます。
魚と人間の体の基本的な違い
・魚は水中生活に特化した構造を持ち、呼吸はエラで行います。
・人間は肺呼吸のため、呼吸器官の位置や構造が大きく異なります。
・魚には体温を一定に保つ機能(恒温性)がなく、消化器や内臓の働きも水温に左右されます。
魚の内臓の特徴
① 心臓
・魚の心臓は「2心房2心室」ではなく 2つの部屋(心房と心室)だけ で構成。
・血液は一方向に流れるだけで、人間ほど複雑な循環を持ちません。
② 肺の代わりにエラ
・人間は酸素を肺で取り込みますが、魚は エラで直接酸素を吸収。
・内臓の位置も大きく変わり、胸の奥に肺は存在しません。
③ 消化器官
・胃や腸は人間と同じく存在しますが、魚は 食べ物を丸飲みするため胃がシンプル。
・草食魚は長い腸、肉食魚は短い腸といった違いがあります。
④ 肝臓
・魚の肝臓は非常に大きく、脂質の貯蔵や浮力調整に役立つ場合もあります。
・サメやアンコウは肝臓が発達しており、肝油は昔から栄養源として利用されてきました。
⑤ 脾臓・膵臓
・魚にも存在しますが、人間ほど発達していません。
・免疫や消化酵素の分泌に関わる点は共通です。
⑥ 浮き袋(人間にはない臓器)
・魚特有の臓器であり、浮力を調整する装置。
・人間には存在せず、飛行機のエアバッグのような役割を果たします。
人間の内臓の特徴との比較
| 内臓 | 魚 | 人間 |
|---|---|---|
| 呼吸器 | エラ | 肺 |
| 心臓 | 1心房1心室(シンプル) | 2心房2心室(複雑) |
| 胃腸 | 種類により長さが異なる | 基本的に一定の長さ |
| 肝臓 | 大きく脂質貯蔵も担う | 解毒・代謝が中心 |
| 浮力調整 | 浮き袋あり | なし |
釣り人が知っておくべき「魚の内臓処理」の注意点
・魚の内臓は人間よりも雑菌が繁殖しやすい構造。
・エラと内臓を早めに取り除くことで鮮度が長持ちします。
・夏場は特に「アニサキス」など寄生虫リスクも高いため、処理後すぐに海水氷で冷却することが重要です。
まとめ
魚の内臓は、人間と比べて
・呼吸器(エラと肺)
・心臓の構造
・浮き袋の有無
といった大きな違いがあります。
この違いを知っておくことで、釣り後の処理や調理の際に役立つだけでなく、魚の生態理解にもつながります。


