1. 戻りカツオとは?
カツオは同じ魚でも、季節によって味わいが大きく変わります。
・春に北上するカツオを「初鰹」
・秋に南下してくるカツオを「戻りカツオ」
と呼びます。
春の初鰹は脂が少なく、さっぱりとした爽やかな味わいが特徴。
対して秋の戻りカツオは、エサをたっぷり食べて脂がのり、濃厚な旨味が楽しめます。
南紀エリアでは、この「戻りカツオ」を食べられる時期を心待ちにしている人が多く、観光客にも大人気の秋の味覚です。
2. 南紀で戻りカツオが味わえる時期
では、南紀ではいつごろから戻りカツオが楽しめるのでしょうか?
● 9月上旬
まだ夏の名残があり、脂のノリは控えめ。
「初鰹と戻りカツオの中間」といった味わいで、さっぱりしながらもコクが出始める時期です。
● 9月中旬~10月
まさにベストシーズン。
黒潮に乗って南下してきたカツオは丸々と太り、脂がしっかりのった最高の状態に。
刺身でもタタキでも絶品で、南紀の食堂や居酒屋、市場でも大人気の季節です。
● 11月上旬
水温や黒潮の蛇行次第で漁獲が減っていく時期。
その年によって漁が続くか終了するか差がありますが、シーズン終盤は“脂の乗ったカツオの最後の味わい”として楽しめます。
👉 まとめると、南紀で戻りカツオを食べられるのは 9月中旬~11月初旬 が中心といえます。
3. 戻りカツオの味わいの魅力
● 脂の濃厚さ
戻りカツオはトロのように脂が強く、初鰹とはまったく別物。
口に入れると、とろけるような旨味と甘みが広がります。
● 赤身のコク
脂だけでなく、カツオ特有の鉄分を含んだ赤身の濃厚さが生きています。
“濃厚な赤身+脂の甘み”が両立するのは戻りカツオならではです。
● 料理との相性
南紀では藁で炙る「カツオのタタキ」が定番。
香ばしさと脂の旨味が絶妙に合わさり、地元ならではの味わいを楽しめます。
4. 南紀でのおすすめの食べ方
① 藁焼きタタキ
表面を強火で一気に炙り、中はレアに仕上げる。
薬味はにんにく、ネギ、ミョウガをたっぷり。ポン酢でさっぱりいただくのが南紀流。
② 刺身
脂がのった戻りカツオは刺身でも最高。
にんにく醤油やしょうが醤油と合わせると、脂の甘さが際立ちます。
③ なめろう
味噌と薬味を混ぜて叩いた「なめろう」もおすすめ。
濃厚な脂を活かした、酒の肴にぴったりの一品です。
5. 戻りカツオと初鰹の違い
| 特徴 | 初鰹(春) | 戻りカツオ(秋) |
|---|---|---|
| 季節 | 4月~6月 | 9月~11月 |
| 脂の量 | 少ない | 多い |
| 味わい | さっぱり | 濃厚・まろやか |
| 食べ方 | タタキ、刺身(さっぱり系) | 刺身、タタキ、なめろう(脂を活かす) |
6. 南紀で戻りカツオを楽しむなら
・白浜、田辺、串本エリアでは、秋になると市場や飲食店で「戻りカツオ料理」が並びます。
・観光客向けの居酒屋や地元の食堂でも、旬のカツオが提供される時期。
・スーパーや直売所では「戻りカツオ刺身パック」や「藁焼きタタキ」が並び、自宅でも気軽に楽しめます。
7. 戻りカツオをもっと美味しく食べるコツ
・新鮮なうちに食べる(釣りたて・水揚げ直後が一番)。
・冷やすときは「真水氷」ではなく「海水氷」で保存すると鮮度と旨味が保たれる。
・薬味を多めに合わせることで脂の強さがバランスよく引き立ちます。
まとめ
南紀で戻りカツオが食べられるのは 9月中旬から11月初旬。
脂がのった戻りカツオは、春の初鰹とは全く違う濃厚な美味しさで、「南紀の秋のごちそう」として地元でも愛されています。
観光や釣りで南紀を訪れるなら、ぜひこの時期に地元の市場や食堂で戻りカツオを味わってください。
黒潮に育まれた脂たっぷりの秋のカツオは、きっと忘れられない一品になるはずです。


