イカの一夜干しや開きを焼くと、スルメイカはクルンと丸まることがあります。
一方で、アオリイカや他のイカではそれほど目立たないことも多いです。
この違いには、筋肉構造や水分量が関係しています。
① スルメイカが丸まる理由
・筋肉繊維の収縮
スルメイカは筋肉繊維が細かく、加熱によって急激に縮みやすい特徴があります。
焼くことで外側と内側で温度差が生じ、筋肉が不均一に収縮し、結果として丸まります。
・皮の張力
スルメイカの皮は比較的硬く、身よりも収縮力が強いため、身を引っ張って丸まりやすくなります。
・乾燥度合い
開きに加工する際、スルメイカは一夜干しなどで水分が多めに抜けるため、加熱時に「反り返る」傾向が強くなります。
② アオリイカはどうか?
アオリイカは焼いてもスルメイカほど丸まりません。
・筋肉が厚く柔らかい
アオリイカは胴が分厚く、水分量も豊富です。
そのため加熱しても収縮が緩やかで、丸まりにくい特徴があります。
・皮が薄い
スルメイカと比べて皮の張力が弱く、丸まるほどの力を発揮しません。
③ 丸まる現象を防ぐ方法
料理人や家庭調理では、以下の方法で丸まりを抑えることができます。
・切れ目を入れる(隠し包丁)
筋肉の繊維を断ち切ることで、加熱時の収縮を和らげます。
・軽く下茹でする
表面を固めてから焼くことで、反り返りを防げます。
・網で押さえながら焼く
魚焼き器や鉄網で上から軽く抑えることで、形を整えたまま焼けます。
④ まとめ
・スルメイカは筋肉の収縮力と皮の張力が強いため、焼くと丸まりやすい。
・アオリイカは肉厚で柔らかく、丸まりにくい。
・丸まりを防ぐには、切れ目を入れる・下茹でする・押さえて焼くと効果的。
同じ「イカの開き」でも、種類ごとに食感や調理のしやすさに差があります。
釣り人や料理好きの方は、この特徴を知って調理すると、より美味しく仕上げられるでしょう。


