日本人にとって最も身近な魚といえば、
イワシ・アジ・サバ・カマス。
これらは「四大大衆魚」と呼ばれ、古くから日本の食卓や漁業に深く根付いてきました。
なぜこれらが“大衆魚”と呼ばれるのか?
その理由は 大量に捕れやすいこと、そして 価格・人気・食文化との結びつきにあります。
この記事では、それぞれの特徴を科学的・漁業的な視点から詳しく解説します。
1. 四大大衆魚はなぜ大量に捕れるのか?
共通するポイントは次の通りです。
・群れで大規模に回遊する
・成長が早く、資源量が安定しやすい
・沿岸に接岸しやすく漁獲が容易
このため「漁獲量が多く流通量が安定する」=大衆魚とされてきました。
2. 各魚の特徴と性転換の有無
● イワシ(マイワシ・カタクチイワシ)
・日本近海で最大級の漁獲量
・プランクトンを食べる一次消費者で資源量が多い
・刺身、煮干し、イワシ節、缶詰など幅広い利用
・性転換:しない(一生オスかメスで固定)
● アジ(マアジ)
・沿岸に群れを作り、港湾にも入りやすい
・サビキ釣りやアジングで人気No.1の釣りターゲット
・なめろう・刺身・フライなど調理法が多彩
・性転換:しない(性別は固定)
● サバ(マサバ・ゴマサバ)
・回遊力が高く、漁獲量はイワシに次ぐ規模
・青魚の代表格で、EPA・DHAが豊富
・しめ鯖、塩焼き、缶詰と加工品でも大人気
・性転換:しない
● カマス(アカカマス・ヤマトカマスなど)
・沿岸に群れで接岸しやすく、大漁になることも
・アカカマスは高級魚、ヤマトカマスは水っぽく安価
・干物は日本の伝統食の代表格
・性転換:しない
👉 つまり、これら“四大大衆魚”には「性転換する種類はいない」というのも共通点です。
3. 流通量の違い
| 魚種 | 主な漁獲量 | 特徴 |
|---|---|---|
| イワシ | 漁獲量No.1クラス | 養殖魚のエサや加工品用途も多い |
| サバ | 漁獲量2位クラス | 缶詰・加工食品需要が強く安定 |
| アジ | 中規模 | 鮮魚としての流通が中心 |
| カマス | 比較的小規模 | 地域漁獲に依存、季節性が強い |
4. 価格差と市場価値
・イワシ → 最も安価(1匹数十円~)
・サバ → 安価で加工品が多い(缶詰は国民食)
・アジ → 漁獲規模は中程度だが、需要が高く価格は安定(良型は高値)
・カマス → 種類によって差。アカカマスは高級魚、ヤマトカマスは安価
5. 人気度の違い
釣り・食文化の両方で比較すると次のように整理できます。
| 魚種 | 人気度(食) | 人気度(釣り) |
|---|---|---|
| イワシ | 干物・煮干しで伝統的 | サビキで子供から人気 |
| アジ | 刺身・フライで大人気 | 初心者から上級者まで幅広く狙う |
| サバ | 塩焼き・しめ鯖・缶詰で定番 | 回遊時は爆釣で人気 |
| カマス | 干物や塩焼きで根強い人気 | 秋の群れ釣りで注目度大 |
まとめ
イワシ・アジ・サバ・カマスは、
・大量に捕れやすい
・群れで回遊するため安定供給
・価格が手ごろで庶民的
・性転換はせず、資源として読みやすい
という共通点を持つことから「四大大衆魚」と呼ばれ、日本人の食文化を支えてきました。
価格・流通量・人気度には差がありますが、いずれも 釣れる・食べられる・親しまれる魚 であることは間違いありません。
まさに「日本人に最もなじみ深い魚たち」と言えるでしょう。


