堤防釣りの定番ターゲット「ガシラ(カサゴ)」|孵化後の分布と移動距離を徹底解説

ガシラ(カサゴ)は、堤防釣りの定番ターゲット。

初心者からベテランまで人気が高い理由は「釣りやすさ」と「美味しさ」にあります。

しかし、ガシラは「どこにいるのか」「どれくらい移動するのか」といった生態を意外と知られていません。

実はこの知識を持っているだけで、釣果に大きな差が出るのです。

ここでは、ガシラの 孵化後の分布範囲や移動距離 を科学的データと釣り人の視点で解説していきます。


1. ガシラ(カサゴ)の基本情報

  • 漢字表記:笠子・瘡魚

  • 別名:ガシラ(関西)、アラカブ(九州)、カサゴ(関東)

  • 分布:北海道南部〜九州の沿岸域

  • 生息場所:岩礁帯、防波堤周り、テトラポッドの隙間

夜行性で日中は岩陰に潜み、夜になるとエサを求めて活動します。
成長は遅めですが、環境適応力が高いため、堤防釣りの安定ターゲットとして愛されています。


2. ガシラの繁殖と孵化後の行動

● 繁殖期

ガシラの産卵期は冬〜春(12月〜3月)。
メスは体内で卵を育て、稚魚の形になってから産み出す「卵胎生」という珍しい特徴を持っています。

● 孵化直後の稚魚

稚魚は プランクトンに近い浮遊生活 を数週間送り、その後に岩礁帯や藻場に定着します。
つまり、孵化してすぐは外洋に流されることもありますが、最終的には 堤防近くの根や岩場に着く のです。


3. ガシラの分布距離

孵化後のガシラは広い範囲に拡散しますが、成長して根に付くと 行動範囲は極めて狭くなる のが特徴です。

  • 稚魚期:潮流に流されて数百メートル〜数キロ移動することもある

  • 成魚期:根に定着し、通常は半径数十メートル以内で生活

特に成魚になると「定着性」が強く、ほとんど移動しません。
一度釣られてしまえばその場から減ってしまうため、釣り人の間では「根を荒らすな」と言われるのです。


4. ガシラの移動距離

ガシラは「回遊魚」と違い、広範囲を泳ぎ回る習性はありません。
研究や標識放流の結果でも、移動距離は数十メートル程度であることが多いとされています。

  • 小型のガシラ → やや広く移動し、餌場を探す

  • 大型のガシラ → 岩場に張り付き、ほぼ移動しない

そのため、一つの堤防で同じサイズのガシラばかり釣れることが多く、大型はなかなか出会えないのです。


5. 釣り人に役立つ「ガシラの生態知識」

● ポイント選び

孵化後の稚魚は藻場やテトラ周りに定着するため、堤防の隙間・消波ブロック・岩礁帯が狙い目です。

● 時間帯

夜行性のため、夕マヅメ〜夜釣りに実績大。
日中は穴釣りスタイル(ブラクリ仕掛けなど)が有効です。

● 釣りすぎ注意

根に付いたガシラは移動しないため、釣りすぎるとすぐに枯れてしまいます。
「大きいものを少しだけ持ち帰る」が堤防釣りのマナーです。


6. まとめ

ガシラ(カサゴ)は、

  • 孵化直後は潮に流され、数百メートル〜数キロ移動することもある

  • 稚魚が定着すると、岩場や堤防周りで根付き、行動範囲は数十メートル以内

  • 成魚は移動せず、その場で一生を過ごすことが多い

という 超・定着型の魚 です。

つまり、堤防釣りでガシラがよく釣れるのは「近くで孵化・定着した個体が残っているから」。

釣り人にとっては安定して狙えるターゲットですが、資源保護のためにも「釣りすぎない意識」が大切です。

冬の夜、堤防から狙うガシラは格別。

正しい知識とマナーを持って、堤防釣りの王道ターゲットを楽しんでみてください。

ガシラ(カサゴ)は、
孵化直後は潮に流され、数百メートル〜数キロ移動することもある。稚魚が定着すると、岩場や堤防周りで根付き、行動範囲は数十メートル以内。釣太郎

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