魚は真水氷だとふやける?海水氷なら旨味を守れる理由を徹底解説

釣り人や漁師の間でよく言われるのが、

「真水氷で冷やすと魚がふやける。海水氷で冷やすと身が締まって美味しい」という話。

一見すると「同じ氷なのに不思議」と感じるかもしれませんが、これは浸透圧と塩分濃度の違いによる科学的な現象です。

この記事では、その理由を詳しく解説し、魚やアオリイカを最高に美味しく保つコツをご紹介します。


真水氷で魚がふやける理由

真水氷を使うと、氷が溶けて魚は真水に浸かります。

しかし、魚の体液や筋肉の塩分濃度は 約0.9%前後

  • 真水(塩分ゼロ)に触れると、浸透圧の差で魚の細胞が水を吸い込む

  • 細胞が膨張して壊れやすくなる

  • 筋肉が水っぽくなり、身がふやけた状態になる

このとき一緒に**旨味成分(アミノ酸やイノシン酸)**も流れ出しやすくなり、味の落ちた魚になってしまうのです。


海水氷でふやけない理由

一方、海水を凍らせた海水氷は、溶けると塩分を含む冷たい海水になります。
この塩分濃度は魚の体液と近いため:

  • 細胞内外で浸透圧の差が小さい

  • 余計な水分移動が起こらない

  • 細胞構造が保たれ、筋肉の弾力が維持される

つまり、海水氷に浸けても魚はふやけないのです。
この違いこそが、「身の締まり」と「旨味の保持」に直結します。


旨味の違いのメカニズム

  • 真水氷:細胞が水を含んで壊れる → ドリップ(赤い汁)が出る → 旨味成分が流出

  • 海水氷:細胞が安定して保たれる → ドリップが少ない → 旨味がキープされる

特に刺身や寿司にしたとき、食感と旨味の差は歴然です。


アオリイカの場合

アオリイカは魚以上に真水に弱い生き物。
真水氷で保存すると:

  • 身が白く濁る

  • 水っぽくなり、甘みが薄れる

海水氷で保存すると:

  • 身の透明感が長時間保たれる

  • プリプリの食感と甘みが維持される

「アオリイカは海水氷で冷やすべし」と言われるのは、この科学的理由があるからです。


プロの現場での常識

  • 漁師:獲れた魚をすぐ海水氷に入れることで、出荷まで鮮度を維持

  • 料理人:海水氷で冷やした魚はドリップが少なく、刺身でも旨味が濃い

  • 釣り人:真水氷で持ち帰ると水っぽくなりがちだが、海水氷なら「釣れたての味」を楽しめる


まとめ

魚が「真水氷ではふやけ、海水氷ではふやけない」理由は、塩分濃度と浸透圧の違いです。

  • 真水氷 → 浸透圧の差で細胞が壊れ、水っぽくなる。旨味も流れる。

  • 海水氷 → 浸透圧が安定し、身の締まりと旨味を保持できる。

釣った魚やアオリイカを本当に美味しく食べたいなら、真水氷ではなく海水氷の使用がベストといえます。

【魚冷却】真水氷 → 浸透圧の差で細胞が壊れ、水っぽくなる。旨味も流れる。海水氷 → 浸透圧が安定し、身の締まりと旨味を保持できる。釣太郎

タイトルとURLをコピーしました