アオリイカといえば「高級イカ」として知られ、釣り人の間では憧れのターゲットです。
その甘みとねっとりした食感は、イカの中でも別格。
しかし、アオリイカの魅力は「身」だけにとどまりません。
実はもうひとつの副産物「イカ墨」こそが、家庭で特別な料理を作る際に欠かせない食材なのです。
本記事では、
・アオリイカ1杯からどれくらいの墨が取れるのか?
・500gや1kgの個体で実際に何人前作れるのか?
・イカ墨パスタやパエリアに必要な分量の目安
・墨を取り出すときのコツや保存方法
これらを釣り人&料理好きの方に分かりやすく解説していきます。
アオリイカの墨袋とは?
まず、アオリイカの「墨」がどこにあるかをご説明します。
イカの体の中には「墨袋(ぼくたい)」と呼ばれる細長い器官があり、敵から身を守るための黒い液体がここに蓄えられています。
アオリイカが海中で吐くあの黒い煙幕は、この袋から一気に放出されるもの。
つまり料理に使える墨は「墨袋を破らずに丁寧に取り出したもの」ということになります。
500gアオリイカで取れる墨の量
春や秋に釣れる新子や中型サイズのアオリイカは、だいたい 500g前後 のことが多いです。
この大きさのアオリイカから取れる墨袋は比較的小ぶりで、採取できる墨は 約5〜10g。
イカ墨パスタで言えば ちょうど1人前分 に相当します。
つまり、もし1杯だけ釣れたとしても、自分用の贅沢なパスタを作るには十分な量なのです。
1kgアオリイカで取れる墨の量
大型のアオリイカ、特に春の産卵シーズンには 1kgを超えるサイズ が上がることも珍しくありません。
このクラスのイカの墨袋はかなり立派で、採れる墨の量は およそ10〜20g。
イカ墨パスタなら 2〜3人前 を作れる量です。
家族や仲間と一緒に釣行した帰りに、釣れたアオリイカでシェアして料理を楽しむのに最適です。
イカ墨パスタに必要な量の目安
実際の料理で必要な墨の量を整理すると以下のようになります。
・1人前のイカ墨パスタ → 5〜10g
・2人前 → 10〜15g
・3人前 → 15〜20g
ソースのベースに少し混ぜるだけで、見事に真っ黒に染まるのがイカ墨の特徴です。
そのため「大量に必要」というよりも、「少量で十分な効果」が得られる食材といえます。
市販のイカ墨と釣ったアオリイカの墨の違い
スーパーなどで瓶詰めのイカ墨が売られていますが、実際に釣ったアオリイカの墨と比べると大きな違いがあります。
-
香りの鮮度
市販品は加熱処理されているため、生の磯の香りは抑えられています。
釣ったばかりの墨は、海そのものを感じさせる風味が強いです。 -
旨味の濃さ
イカ墨にはアミノ酸、タウリン、鉄分、亜鉛といった栄養素が含まれ、コクと深みを出します。
新鮮な墨ほど味わいが濃厚です。 -
量の自由度
釣ったアオリイカから取った墨は、自分で分量を調整できるため料理に合わせやすいのも魅力です。
墨を取り出すときの注意点
せっかくの墨も、取り出しに失敗すると身の中に広がってしまい、料理に使いづらくなってしまいます。
安全に取り出すコツをまとめます。
・墨袋は内臓の中にあり、背中側に沿ってハサミで切ると取りやすい
・袋を強くつまむと破れやすいので、指先で軽く持つ
・取り出したらラップで包んで空気に触れないようにする
保存方法と賞味期限
イカ墨は空気に触れると酸化しやすいため、保存方法が重要です。
・冷蔵保存 → 1〜2日程度
・冷凍保存 → 1ヶ月程度(小分けラップ+密閉袋がおすすめ)
すぐに使う予定がなければ冷凍保存が安心です。
解凍する際は冷蔵庫でゆっくり戻すと風味を保ちやすいです。
墨を使ったおすすめ料理
アオリイカの墨は和洋を問わず幅広い料理に応用できます。
・イカ墨パスタ(定番の一皿)
・イカ墨リゾット(スペイン風)
・イカ墨汁(沖縄の郷土料理)
・イカ墨天ぷらの衣(独特の黒色が映える)
中でもパスタとリゾットは少量の墨で十分に色・香り・旨味が出るため、釣り人の間で人気です。
まとめ
アオリイカの墨はサイズによって量が大きく変わります。
・500gアオリイカ → 墨5〜10g(パスタ1人前分)
・1kgアオリイカ → 墨10〜20g(パスタ2〜3人前分)
つまり「釣れたイカの大きさが、そのまま料理できる人数に直結する」というわけです。
さらに、市販品と比べて 釣りたての墨は香り・旨味が段違い。
大切に取り出して保存すれば、家族や仲間と特別な食卓を囲むことができます。
次回アオリイカを釣り上げたら、ぜひ墨袋を捨てずに活用してみてください。
その一皿は、間違いなく釣行の思い出をさらに美味しいものにしてくれるでしょう。


