「そこにアオリイカがいるはずなのに、なぜかエギに抱いてこない」。
エギングに夢中になるほど、誰もが一度はこんな壁にぶつかります。
その原因、もしかしたらエギを通す「レンジ(泳層)」が、ほんの少しズレているだけなのかもしれません。
実はアオリイカの捕食レンジにはシビアな一面があり、特に「上下のズレ」が釣果を大きく左右します。
今回は、**「上方のズレより下方のズレのほうがまだ反応が残る」**という、
上級者が知るこの傾向について、アオリイカの習性からその科学的根拠をAIが解き明かします。
レンジ攻略の核心に迫り、あなたのエギングを次のステージへ引き上げましょう。
大前提:アオリイカは「下から上を見上げる」ハンター
まず、最も重要なアオリイカの基本習性を思い出してください。
- アオリイカは、海底付近の岩陰や砂地に身を潜めて獲物を待ち伏せする。
- その際、自分のいる場所より上を泳ぐ小魚を、下から見上げて狙っている。
これは、水面を背景にすると獲物のシルエットを捉えやすく、また、獲物の死角から奇襲をかけられるという、ハンターとしての合理的な戦略です。
この**「下から上への目線」**こそが、エギのレンジを考える上での絶対的な基本軸となります。
【最重要】なぜ「上方のズレ」は致命的なのか?
ここからが本題です。 エギがアオリイカのいるレンジからズレてしまった場合を考えてみましょう。
- 下方のズレ: アオリイカの上をエギが通過する状態。
- 上方のズレ: アオリイカの下をエギが通過する状態。
結論から言うと、後者の「上方のズレ」は、アオリイカからの反応を著しく失わせる致命的なミスになり得ます。
その理由は、アオリイカの習性と視界の特性にあります。
アオリイカは常に上を意識しているため、自分のいるレンジよりも下を通過するエギには、そもそも気づきにくいのです。
たとえ視界に入ったとしても、わざわざ下に回り込んでまで捕食しようとはしません。
下方向への移動は、彼らの基本的な狩りの体勢ではないため、捕食対象として認識しにくいのです。
「下方のズレ」に反応が残る理由
一方、エギがアオリイカの少し上を通過する「下方のズレ」の場合はどうでしょう。
これは、アオリイカの「下から上を見上げる」という狩りの体勢に完全に合致します。 たとえ少し自分のレンジより高くても、それは十分に「射程圏内」です。
むしろ、少し上を通過するエギの動きが、アオリイカの捕食スイッチを入れ、追尾させるきっかけになることさえあります。
彼らは強力なジェット噴射で一気に上昇し、獲物を捕らえることができるため、多少の距離は問題になりません。
これが、**「上方のズレより下方のズレのほうがまだ反応が残る」**という現象の正体です。
釣果に直結。「アオリイカの目線の上」を意識するエギング術
この習性を釣果につなげるためには、**「常にアオリイカの目線より上にエギを通す」**という意識が不可欠です。
- 正確なボトム(着底)把握: まずはエギが海底に着いたことを正確に把握しましょう。 ここがレンジコントロールの基準点「ゼロ」となります。
- シャクリ幅のコントロール: ボトム付近を丁寧に探る際は、竿を大きくシャクりすぎないことが重要です。 高く跳ね上げすぎると、活性の低いイカの追尾が間に合わなくなります。 必要以上にエギを浮き上がらせず、狙ったレンジをキープする意識を持ちましょう。
- 潮の流れを読む: 潮が速いとエギは思った以上に浮き上がり、「下方のズレ」が大きくなりがちです。 逆に潮が緩いと沈みやすく、気づかぬうちに「上方のズレ」に陥っているかもしれません。 エギの号数(重さ)を調整し、常に狙いのレンジをトレースできるよう心がけましょう。
まとめ|レンジを制する者がエギングを制す
アオリイカが釣れない原因は、多くの場合「レンジのズレ」、特に致命的となる「上方のズレ」にあります。
- アオリイカは下から上を見ているハンターである。
- 自分の目線より下を通るエギには、極端に反応が悪くなる。
- 常に「イカの上を泳がせる」意識でエギを操作することが釣果への近道。
アオリイカの視線を常にイメージし、その狩猟本能を刺激するレンジコントロールを身につけて、ぜひ一パイとの価値ある出会いを実現してください。


