ヒイラギ(ギラ)はどこで食べられている?|昔は庶民の味、今では地域限定の魚食文化

ヒイラギ(ギラ)とは?

ヒイラギ(正式名:ヒイラギ、別名:シズ、ギラ)は、スズキ目ヒイラギ科の小型魚です。
全長10cm前後と小さく、体表は銀色に輝き、まるで「ギラギラ」光ることから和歌山などでは「ギラ」と呼ばれてきました。

・強い磯臭さや独特の匂いがあり、好みが分かれる魚。
・鱗はなく、体表は粘液で覆われている。
・漁港や浜で大量に獲れるため、かつては庶民の食卓によく並んでいました。

しかし近年は「小さい」「骨が多い」「臭みがある」という理由から食べる人が減り、地元でも敬遠される傾向が強まっています。


ヒイラギ(ギラ)を食べてきた地域

① 和歌山県(南紀地方)

・和歌山県では「ギラ」と呼ばれ、煮付けや唐揚げで食べられてきました。
・昔は浜で獲れたらそのまま家庭料理に使われる身近な魚でしたが、近年は食習慣が薄れつつあります。

② 三重県(伊勢湾周辺)

・三重県では「シズ」と呼ばれ、佃煮や唐揚げにして食べられてきました。
・特に伊勢湾でよく獲れる小魚として、郷土料理の一部になっていました。

③ 愛知県(知多・三河地方)

・愛知でも「シズ」「ギラ」と呼ばれ、唐揚げや南蛮漬けに利用されてきました。
・酒の肴として揚げ物にする文化が残っています。

④ 瀬戸内海沿岸(岡山・香川)

・岡山や香川では「シズ」と呼び、小魚料理として利用されてきました。
・佃煮や南蛮漬けにして食べられるケースが多いです。


ヒイラギの代表的な食べ方

唐揚げ:小骨ごと食べられるため、ビールのつまみに最適。
南蛮漬け:揚げたヒイラギをタレに漬け込み、骨まで柔らかく仕上げる。
佃煮:甘辛く煮付けることで、保存食として利用可能。


なぜ食べなくなったのか?

・漁獲量が減ったわけではなく、むしろ各地で今もよく獲れる。
・「手間がかかる」「小さい」「臭みが強い」という理由で敬遠されがち。
・食の多様化により、より大型で調理しやすい魚が選ばれるようになった。

つまり、ヒイラギは「嫌われて消えた」のではなく、食文化の変化によって需要がなくなった魚なのです。


まとめ

・ヒイラギ(ギラ)は和歌山・三重・愛知・瀬戸内海沿岸でよく食べられてきた小魚。
・昔は煮付けや唐揚げで庶民の食卓に並んだが、近年は食べられる機会が減少。
・唐揚げや南蛮漬けにすれば骨ごと食べられ、今でも一部地域では郷土料理として残っている。

「雑魚扱いされがちだが、地域によっては懐かしい味」。
それがヒイラギ(ギラ)の現在の立ち位置です。

ヒイラギ(ギラ)は和歌山・三重・愛知・瀬戸内海沿岸でよく食べられてきた小魚。釣太郎

 

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