ガシラ(関西名、標準和名:カサゴ)は、堤防や磯で一年中釣れる人気の根魚です。
強烈な引きと食味の良さから釣り人に愛されますが、その生態は意外と知られていません。
今回は、
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ガシラはどこでふ化するのか
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一生の行動範囲はどれくらいか
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穴魚は本当に天敵が少ないのか
について詳しく解説します。
ガシラ(カサゴ)はどこでふ化するのか?
産卵期
ガシラの産卵期は冬〜春(12月〜3月頃)が中心です。
驚くべきことに、カサゴは卵を産まない魚です。
卵ではなく“稚魚”を産む
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カサゴは卵胎生(らんたいせい)で、体内で卵をふ化させ、泳げる状態の稚魚を産みます。
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ふ化=産出の瞬間であり、稚魚は誕生直後から自力で泳ぎ、岩礁や海藻帯などに身を隠します。
ふ化場所
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主に浅場の岩礁域やテトラ帯、磯際でふ化します。
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産出直後から天敵に狙われやすいため、複雑な地形や隠れ場所の多い場所で産まれるのが特徴です。
生涯の行動範囲
根付きの魚
ガシラは非常に行動範囲が狭い魚です。
研究では、1年間で移動した距離がわずか数十メートル程度という例もあります。
理由
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隠れ場所が豊富な岩礁やテトラの穴に依存して生活
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縄張り意識が強く、同じ穴や周辺の岩陰を何年も利用する
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エサは周囲の小魚や甲殻類、ゴカイ類で十分確保できる
つまり、生涯をほぼ同じ場所で過ごす魚といえます。
穴魚は天敵が少ないのか?
天敵が少ない理由
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鋭い棘と硬い体:背ビレやエラ蓋の棘は捕食者にとって大きな障害。
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岩陰に潜む習性:外敵に見つかりにくく、襲われてもすぐに穴へ逃げ込める。
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夜行性の捕食活動:活動時間が夜間中心で、昼は穴の奥に隠れるため捕食リスクが低い。
しかし天敵ゼロではない
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大型のハタ類、ウツボ、タコなどは岩陰まで侵入し捕食することがあります。
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稚魚時代は隠れる力が弱く、多くが他魚やイカ、海鳥の餌食になります。
釣り人目線のまとめ
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ふ化場所:浅場の岩礁やテトラ帯で、卵ではなく泳げる稚魚を産む。
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行動範囲:生涯ほぼ同じ場所で過ごすため、好ポイントは年中狙える。
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天敵:棘と穴籠り習性で少ないが、大型捕食魚やウツボには注意。
釣果アップのヒント
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一度釣れた場所は覚えておく
→ 移動しないため、同じ穴や周辺で再び釣れる可能性大。 -
夜釣りが有利
→ 穴から出て捕食するタイミングを狙える。 -
根掛かり回避の工夫
→ オモリ形状やリグを工夫して岩場攻略。
まとめ
ガシラ(カサゴ)は卵胎生で、岩礁帯やテトラ周辺で稚魚を産み落とし、その後も一生をほぼ同じ場所で過ごす根付き魚です。
鋭い棘と穴籠りの習性により天敵は少なく、安定した環境があれば長寿も可能。
この特性を理解すれば、釣り人は効率的に狙えるだけでなく、資源保護の観点からもサイズや時期を考えた釣りができます。


