はじめに
「お盆を過ぎたら夜釣りは終わり」──そう思っている人はいませんか?
実は南紀地方(和歌山県南部)は違います。
10月末になっても、夜釣りでタマミ(タマン・ハマフエフキ)、シブダイ(笛鯛)、
コロダイといった大型魚を狙える全国でも珍しいエリアです。
理由は明確で、南紀の海は黒潮の影響で秋でも暖かく、魚の活性が高い状態が長く続くから。
今回はその仕組みから釣り方まで、体験談や画像案を交えて解説します。
1. 南紀の海が温かい理由
黒潮の影響で高水温を維持
南紀の沖合には黒潮本流が接近。
黒潮は1年を通して暖かい海水を運び、秋でも水温23〜25℃前後をキープします。
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黒潮が紀伊半島南端を回り込む様子
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高水温エリアが赤色グラデーションで表示
水温低下が遅い=魚の活性が続く
一般的な釣り場では、9月以降に水温が急低下します。
しかし南紀は昼夜の温度差が少なく、魚は夏と同じ感覚で活動を続けます。
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青線:全国平均の沿岸水温
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赤線:南紀沿岸水温(秋も高めに推移)
2. 秋の夜釣りで狙える大型魚
タマミ(タマン・ハマフエフキ)
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南方系の強烈ファイター。
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夏〜秋に浅場で荒食い。
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引きの強さは磯釣り界トップクラス。
釣り方
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ブッコミ釣りでイカ・サンマ・活きアジなど。
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潮が動くタイミングを逃さない。
シブダイ(笛鯛)
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夜行性で暗くなってから浅場へ。
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秋は脂が乗り、刺身・塩焼きともに絶品。
釣り方
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サンマの切り身や甲殻類系エサ。
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潮通しの良い堤防や磯先端で待ち釣り。
コロダイ
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夜間に活性が上がる大型底物。
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甲殻類や貝を捕食。
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70cm級も珍しくない。
釣り方
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カニや貝を使う底物狙い。
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根が荒いポイントで勝負。
3. 南紀特有の釣り環境
地形の恩恵
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深場と浅場が隣接しており、魚が寄りやすい。
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足場からでも大型魚の射程に届く。
潮通しの良さ
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黒潮による酸素量の多い海水。
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魚が高活性を維持。
4. 夜釣り後半戦(9〜10月)の攻略
仕掛け
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ハリス:10〜14号
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竿:パワータイプの磯竿・石鯛竿
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ドラグは緩めで突っ込み対策
エサ
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活きアジ・イカ
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サンマやカツオの切り身(匂い重視)
ポイント
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潮通しの良い磯先端
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堤防外向き
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水深ある港内も穴場
5. 釣行体験談
昨年10月28日、白浜の地磯で夜釣りを実施。
満潮前の午後8時、アタリが連発し、75cmのコロダイをキャッチ。
周囲ではタマミやシブダイも釣れており、まさに秋の南紀のポテンシャルを実感。
6. 安全対策
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磯釣りはライフジャケット必須
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ヘッドライトは予備を用意
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滑りにくい靴
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水分補給と休憩を忘れずに
まとめ
南紀地方は黒潮の影響で10月末まで海水温が高く、大型魚が浅場で活発に動きます。
タマミ・シブダイ・コロダイは秋こそ大型が狙える好機。
「夏だけ」という固定観念を捨て、秋の南紀夜釣りを体験すれば、あなたも虜になるはずです。


