エギングの釣り場を見ていると、ロッドを豪快に振りまくっている釣り人をよく見かけます。
シャクりの迫力はありますが、実はこれ…せっかくのアタリを逃す原因になっていることがあります。
特にアオリイカは魚と違い、鋭い歯で食いつくのではなく触腕(長い2本の腕)でエギをつかむため、過度な力は命取りになります。
1. なぜロッドを振りすぎると触腕が切れるのか?
アオリイカの触腕は細く柔らかく、筋繊維で伸縮する構造です。
この触腕でエギを抱きつくように捕らえますが、まだ本体の腕(短い8本の腕)でしっかり保持していない段階では、引っ張られると簡単に裂けます。
振りすぎ=瞬間的な強いテンション
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ロッドを大きく煽ると、ラインを通じて一気に強い力が加わる
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抱いたばかりの触腕は引きちぎられやすい
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結果、「触腕切れ」でバラし
2. アタリの段階を知ることが重要
アオリイカの捕食は段階的です。
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接近:エギを発見し、ゆっくり近づく
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触腕キャッチ:長い触腕でエギを掴む(この時点では引っ張らない)
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本抱き:体を寄せ、短い腕でもエギを保持
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捕食姿勢固定:安全と判断すると動きが止まり、エギを完全に包み込む
この**「触腕キャッチ」から「本抱き」までの時間**は数秒〜十数秒。
ここで焦ってシャクると、触腕ごとサヨナラです。
3. 正しいアタリ対応の流れ
アタリを感じたら…
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いきなりロッドを大きく煽らずラインテンションを一定に保つ
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ロッドを軽く立てて、エギをその場でステイ
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数秒間、本抱きの動作を待つ(ラインが動いたり重みが安定したら本抱きの合図)
アワセのタイミング
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本抱き後に、スッとロッドを持ち上げるようなスイープアワセ
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大きなシャクリや瞬発的な合わせは不要
4. ロッドワークの注意点
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シャクリは「エギを動かすため」であり、「アタリを取るため」ではない
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連続で強く振りすぎると、アオリイカが警戒して離れる
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フォール中とステイ中が一番食わせのチャンス
5. まとめ:焦らず“待つ”が最大の武器
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ロッドを振りまくる=掛かりが浅い段階でテンションがかかり、触腕切れを招く
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アタリを感じても、まずは本抱きするまでステイ
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アオリイカは焦らせず、じっくり抱かせることで釣果は大きく変わる


