■ はじめに:「グレ釣りは難しい…」と感じているあなたへ
・エサは取られるのに釣れない
・周りは釣れているのに自分だけボウズ
・魚影は見えるのに食わない
そんな悩みを抱える釣り初心者が多いのが「グレ(メジナ)釣り」。
実はその原因、「棚取り(タナ合わせ)」ができていないだけかもしれません。
この記事では、初心者でも理解できるように、**棚(タナ)とは何か?どうやって合わせるのか?
をやさしく解説します。
■ そもそも「タナ」とはなに?
「タナ(棚)」とは、魚が泳いでいる水深の層のことです。
魚が中層にいるのに、エサが海底に沈んでしまっていては食ってもらえません。
釣りとは、魚がいる“高さ”にエサを届けることが何より大事。
その位置が「タナ」であり、これを正確に把握し、狙うこと=棚取りです。
■ なぜグレ釣りでは棚取りが最重要なのか?
● 理由①:グレはタナが変わりやすい魚だから
グレは非常に敏感で、潮の流れ・光・エサ取りの有無・時間帯によって泳ぐ層をコロコロ変えます。
浅場に浮いてくる時もあれば、いきなり深場に沈むことも。
つまり「いつも同じタナにいるわけじゃない魚」なので、その都度タナを合わせ直す必要があるのです。
● 理由②:タナが合っていないと“まったく釣れない”
グレは視力が良く、エサが見えていないとまず食いません。
・タナが深すぎる→エサが底に沈んで見えていない
・タナが浅すぎる→グレの視界に入っていない
ほんの0.5ヒロ(約75cm)ズレるだけで釣れなくなることもあります。
それくらいタナ合わせは繊細で、釣果に直結するのです。
■ 初心者向け:タナ合わせの基本ステップ
① まずは水深を把握する
釣り場の水深(おおよその深さ)を知ることがスタート。
たとえば:
・港内:3~5m
・磯場:5~15m
・防波堤外向き:10m以上もあり
これを基準に、ウキ下の長さ(=タナ)を設定します。
② ウキ下の長さを調整する
「ウキ下」とは、ウキからハリまでの距離です。
たとえば:
・ウキ下2ヒロ=約3m
・ウキ下3ヒロ=約4.5m
このウキ下の長さを変えてタナを探るのが、棚取りの基本です。
③ 0.5ヒロ刻みで探るのが鉄則
「釣れない」と感じたら、ウキ下を0.5ヒロ(約75cm)ずつ変えてみましょう。
これだけで反応がガラリと変わることも珍しくありません。
④ 潮の流れもチェック!
・潮が速い時→エサが流れて沈まない
・潮が緩い時→エサが沈みすぎる
潮の速さによって、沈下速度とタナも変化します。
そのため、ウキの浮力やガン玉の位置・重さも調整する必要があります。
■ 釣れたグレの“針掛かりの位置”をチェック
棚取りが合っていたかどうかは、釣れたグレの針の位置でわかります。
| 針の掛かり方 | タナの評価 |
|---|---|
| 口の中央 | タナが合っている証拠 |
| 唇の端 | タナが浅い |
| のどの奥 | タナが深すぎる |
この「針の位置チェック」はベテランも使う、超有効な“棚診断ツール”です。
■ 実践編:グレが釣れるタナの目安は?
| 時間帯 | おすすめタナ |
|---|---|
| 朝まずめ | 中層〜やや浅め(1.5〜2.5ヒロ) |
| 日中 | やや深め(2.5〜3.5ヒロ) |
| 夕まずめ | 浮きやすくなる(1.5〜2ヒロ) |
| 曇天・波気あり | 浅場(1〜2ヒロ) |
※潮や状況により変動するため、あくまで目安です。
■ グレ釣り上達のコツ:タナを“見えない魚探”で読む
初心者は「魚が見えないからどこにいるかわからない」と不安になりますが、
グレ釣りでは撒き餌とウキの反応、エサ取りの動きである程度タナを“読む”ことができます。
たとえば:
・撒き餌に小魚が浮いてくる→グレも浮いている可能性あり
・撒き餌が沈んでも無反応→グレは深場にいる可能性高い
釣りとは、“魚探なしで魚探し”をする知的ゲームです。
■ まとめ:タナを制する者はグレ釣りを制す
初心者にありがちな失敗は「ウキ下を固定したまま釣り続ける」こと。
グレ釣りは、タナ取りを制するかどうかが釣果を分ける最大の要素です。
ポイントは以下の通り:
-
タナはウキ下の長さで調整
-
0.5ヒロ刻みで探る
-
潮や時間帯によって変化する
-
針の掛かり方で答え合わせができる
グレは“読んで釣る魚”です。
だからこそ奥が深く、面白いのです。


