登山の「カンカン音」、実は魚にも聞こえている?
・磯場や岸壁での釣りや、ロッククライミング中に「ピトン」を打ち込む場面はよくあります。
・その際に響く「カンカン!」という金属音。人間にはただの作業音でも、海の中では意外な影響を及ぼしているのです。
実はこの音、魚にとっては異常事態のサインとして届いている可能性があります。
魚は「音」よりも「振動」に敏感な生き物
・魚の聴覚は人間と違い、水中の振動や圧力の変化を感じ取ることに長けています。
・これは「側線(そくせん)」と呼ばれる器官が関係しており、水中を伝わるわずかな動きすら察知できるのです。
つまり、ピトンを岩に打ち込んだ際に生じる振動や低周波の衝撃音は、水を通じて遠くの魚にも届いています。
なぜ「警戒心」を持つのか?魚の行動から考える
・自然界の魚は「音=捕食者や人間の接近」と結びつけて反応するように進化しています。
・特に大型魚や根魚(ガシラ・イシダイなど)は、音や振動に敏感で、危険を察知すると一気に岩陰に隠れる行動をとります。
つまり、「カンカン」という金属音が響くと、
・『人間が近づいてきた』
・『異常事態が起きている』
と判断し、その場から離れたり警戒態勢に入ってしまうのです。
特に影響が出やすいシーンとは?
・水深が浅い磯場や静かな湾内では、音の伝達距離が広くなりやすく、魚の反応も顕著です。
・また、ピトンやアンカーを何度も打ち込むような作業は、断続的に警戒信号を送るようなものです。
実際、「登山者がピトンを打ってから魚の活性が急に下がった」という釣り人の声も多くあります。
釣り人・登山者ができる配慮とは?
・もし近くで釣り人がいる場合は、なるべく静かに行動することが大切です。
・登山者やロッククライマーの方も、釣り人の存在を見かけたら、軽く声をかけ合うなどの配慮が理想的です。
また、釣り人側も「音や振動によって魚が警戒する」ことを理解し、
・堤防を強く踏み鳴らさない
・荷物を乱雑に置かない
・地面に響くような動作を避ける
といった工夫をするだけで、魚の活性を保つことができるかもしれません。
まとめ:ピトンの音が与える影響は意外と大きい
・ピトンを打つ音は、人間にとっては作業音でも、魚にとっては警戒すべき異常音です。
・魚は水中の「音」ではなく「振動」を通じて環境の変化を察知しています。
・特に根魚系や神経質な魚は、音に対して敏感に反応する傾向があります。
釣果に影響が出るかもしれないこの「音の問題」。


