アオリイカは、海の生き物の中でもトップクラスの視力を持っています。
「そんなに目が良いなら、どこにエサを投げても見つけてくれるんじゃないの?」と考える方も多いでしょう。
しかし実際には、タナ(仕掛けを沈める深さ)を合わせられるかどうかで、釣果が大きく変わります。
今回はその理由を初心者向けに解説します。
1. アオリイカは“視力が良い”だけでなく“行動範囲が限られる”
・アオリイカの視力は、人間の約4~5倍とも言われています。
・数メートル先の小魚やエギ(疑似餌)をハッキリと認識できます。
しかし、どんなに視力が良くても、アオリイカは広範囲を泳ぎ回っているわけではありません。
実際は、
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藻場の上や周辺の岩影
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潮の流れがゆるく、エサが溜まりやすい層
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日中はやや底付近、朝夕は中層付近
このように、“ある一定の層”で獲物を待ち構えていることが多いのです。
2. タナが合わないと「見てもらえない」
アオリイカは視力が良くても、上下方向には意外と行動範囲が狭いです。
例えば、あなたが足元に落ちている1粒のパンを拾うことはできても、10m上空を飛んでいるパンには気づかないのと同じです。
・仕掛けがタナから外れると、そもそもアオリイカの視界に入らない
・エサやエギが遠くにあると“気づく前に通り過ぎる”
結果として、視力が良くても釣れない…ということが起きるのです。
3. アオリイカは“効率よく”獲物を捕食する
アオリイカは見つけた獲物すべてに飛びつくわけではありません。
エネルギーを無駄にしないため、効率的に捕食できる範囲のエサだけを狙います。
つまり、
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タナが合っていれば、アオリイカの「待ち伏せゾーン」に入りやすい
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タナがズレていると、イカが“追いかけるほどの価値なし”と判断する
視力が良くても、積極的に動かない場合があるため、タナ合わせが重要になるのです。
4. 初心者がタナを合わせるためのコツ
初心者でもできるタナ合わせのポイントは以下の通りです。
・まず底を取る(オモリが着底したらリールを数回巻く)
・水深5~10m前後なら、中層と底付近を探るのが基本
・反応がないときは、1mずつタナを変えてみる
・アオリイカは「視覚+待ち伏せ」で捕食するため、動きが見える範囲に入れることが大事
まとめ
アオリイカは確かに視力が良い生き物ですが、
・行動範囲には限りがある
・タナが合わないと、見つけてもらえない
・効率よく捕食するため、タナが合わない獲物には興味を示さない
この3つの理由から、タナ合わせはアオリイカ釣りの成功率を大きく左右します。
初心者の方は「とりあえず投げれば釣れるだろう」ではなく、
**「アオリイカの目線の高さを狙う」**ことを意識してみてください。
これだけで釣果が格段にアップします。


