底もの釣りをしていると、イシガキダイの成魚、特に50cm以上の大型個体では口先が白くなっていることがあります。
釣り師の間では「イシガキの口白(くちじろ)」と呼ばれることもある現象です。
この記事では、なぜイシガキダイが成長すると口先が白くなるのかを、初心者にもわかりやすく解説します。
釣り人が知っておくと役立つ知識としてまとめました。
■ 1. 口先が白くなる「口白」とは?
イシガキダイは若魚のうちは口先が黒っぽいか薄い色ですが、
成長し、特に大型個体になると口の周囲が白く変色していきます。
釣り師はこれを「口白」と呼び、大型の証、老成魚のサインとして認識しています。
■ 2. 口白が起きる主な理由
① 餌による摩耗(物理的な擦れ)
イシガキダイは、成長すると主にサザエ、ウニ、貝類、カニなどの硬い餌を食べる魚です。
これらを砕く際、歯と口先を強く使い続けるため、皮膚や角質が擦れて白くなると考えられています。
長年にわたって硬い餌を噛み続けることで、色素が抜け、口先の一部が白くなるのです。
② 加齢による色素変化
イシガキダイは寿命が長く、10年以上生きる個体も多い魚です。
年齢を重ねると、口先の角質層が厚くなり、メラニン色素が薄くなるため、
老成魚ほど口が白く見える傾向があります。
③ 外傷や回復跡
イシガキダイは、磯の岩肌に口を押し付けて餌をこそぎ取る習性があります。
その際に口先を擦りむき、傷跡が角質化して白くなることもあります。
長年の生活環境が、口白の要因の一つになっています。
■ 3. 「口白=大型の証」とされる理由
-
小型のイシガキダイでは、口先はまだ黒っぽいことが多い
-
50cm、60cmクラスの大物になると、硬い餌を食べた年数が長く、口白になりやすい
そのため釣り師の間では、**「口白個体=長生きの大物」**とされ、
特に磯釣り師の間で人気が高いターゲットです。
■ 4. 味に影響はある?
口白だからといって味が落ちることはありません。
むしろ大型個体は脂が乗り、刺身・煮付け・焼き物いずれも絶品といわれます。
ただし、老成魚は身がやや締まりすぎることがあるため、熟成を加えるとより美味しく食べられます。
■ 5. 初心者が覚えておきたいポイント
-
口白はイシガキダイが大きく、年を重ねた証拠
-
餌を噛み砕く摩耗や加齢が主な原因
-
味には悪影響はない、むしろ高級魚として人気が高い
-
釣れたら大物記念として写真を残す価値あり
■ まとめ
・イシガキダイの口先が白くなるのは、硬い餌を食べ続けることによる摩耗や加齢による色素変化が主因。
・釣り師の間では「大型の証」として歓迎される特徴。
・味は落ちず、むしろ旨味が強いことが多い。
底もの釣りを始めたら、イシガキダイの口先の色にも注目してみましょう。
それだけで、その魚がどれだけの年月を磯で生き抜いたかがわかるかもしれません。


