磯焼けの原因

1. 食害による原因(ウニ・魚類の過剰摂食)

・ウニ(特にムラサキウニ、ガンガゼなど)が大量発生し、海藻を食べ尽くす。
・アイゴやイスズミなどの植食性魚類が、海藻を食い荒らすことで再生が追いつかない状態になる。
・天敵が減少したことで、これらの動物が異常繁殖し、食圧が高まる。


2. 海水温の上昇(温暖化の影響)

・水温が高くなると、海藻の生育が不安定になる。
・特にホンダワラ類やコンブ類は高水温に弱く、夏季の高温期に枯死しやすい。
・高水温はウニやアイゴの活動を活発化させ、さらに海藻を減少させる要因になる。


3. 水質の変化(栄養塩の減少や濁り)

・河川からの栄養塩供給が減少し、海藻が十分に育たなくなる「貧栄養化」。
・ダム建設や下水処理技術の進歩による窒素・リンの流入減少が影響。
・赤土流出や開発に伴う濁りが増え、光合成が阻害されることもある。


4. 海底環境の変化

・海底が砂地化や泥質化すると、海藻が着生できなくなる。
・波浪や台風の増加による岩盤剥離。
・海底掘削や港湾工事などによる地形の変化も影響。


5. 外来種や病害の影響

・外来生物が在来海藻の生育を阻害する場合がある。
・海藻に付着する病原菌や藻食性微生物の増加で、芽生えが育たない。


6. 過剰漁獲によるバランス崩壊

・ウニや植食魚の天敵(大型魚、アワビなど)の減少。
・捕食者がいなくなることで、植食性生物が増えすぎ、海藻を食べ尽くす。


✅ まとめ

磯焼けは、
・「食害(ウニ・アイゴなど)」
・「温暖化による海藻の枯死」
・「水質悪化や貧栄養化」
などが複合的に絡み合って起こる現象です。

一度磯焼けが進行すると、海藻が生えにくい状態が続き、海の生態系や漁業資源が回復しづらくなるため、近年各地でウニの駆除や藻場再生の取り組みが行われています。

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