日本には多くのイカが存在しますが、「イカ好きなら一度は食べるべき」と称されるのが──
**ケンサキイカ(別名:アカイカ)**です。
その甘み、やわらかさ、旨味の濃さは、「イカ類最強」とさえ言われるほどの逸品。
今回は、このケンサキイカがなぜここまで美味しいのかを、科学的な視点から徹底分析。
イカマニアも納得の“深い味の理由”を解き明かします。
■ ケンサキイカ(アカイカ)とは?
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学名:Loligo edulis
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分布:本州中部以南〜九州、東シナ海、韓国・台湾沿岸など
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旬:夏(6月〜9月)※地域による
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特徴:細長く流線型の体、赤茶色の外皮、刺身で透き通る白さ
釣り人の間では「赤いケンサキ=アカイカ」と呼ばれ、夏の夜釣りでの人気ターゲットです。
■ 科学で見る“イカ類最強の旨さ”の秘密
① 圧倒的なアミノ酸量=旨味の正体
ケンサキイカの旨さの最大要因は、アミノ酸(特にグルタミン酸とアラニン)の含有量。
| イカの種類 | アラニン含有量(mg/100g) | グルタミン酸(mg/100g) |
|---|---|---|
| ケンサキイカ | 約210〜240 | 約110〜130 |
| アオリイカ | 約170〜190 | 約100前後 |
| スルメイカ | 約120〜150 | 約80〜90 |
つまり、甘みと旨味を強く感じさせる成分が最も多いのがケンサキイカです。
② 身質の柔らかさと透明感
ケンサキイカの身は、
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薄くて透明感があり
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細胞が繊細で舌触りがなめらか
刺身にした瞬間、透き通ったガラスのような白さと、
ねっとりとした**「粘りある甘さ」**が口に広がります。
この透明感は、水分とタンパク質のバランスが絶妙で、死後硬直がゆるやかなため。
③ 温度変化による味の“伸び幅”が大きい
ケンサキイカは、
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冷たい刺身では「上品な甘み」
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常温では「濃厚な旨味」
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加熱すると「プリッとした食感+濃縮された甘味」
と、温度によって味の表情が変わるのも大きな魅力です。
■ 他のイカとの比較:なぜ「アカイカ」が最強なのか?
| 比較項目 | ケンサキイカ | アオリイカ | スルメイカ |
|---|---|---|---|
| 甘み | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 食感 | ★★★★★(とろける) | ★★★★☆(もっちり) | ★★☆☆☆(やや硬め) |
| 旨味 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 加熱後の味 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 入手難易度 | ★★★☆☆(季節限定) | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆(安価) |
「スルメのコリコリ、アオリのもっちり」も魅力ですが、ケンサキの“とろけるような甘み”は別格。
■ イカ好きの“涙のコメント”が続出!
「ケンサキは甘すぎて涙が出た」
「こんなイカ初めて…口の中で溶ける」
「釣ってすぐ食べたら、感動の味だった」
特に、釣ってすぐ食べる“船上イカ刺し”は最高峰。
釣り人特権とも言える贅沢です。
■ どこで手に入る?釣れる?ケンサキイカ情報
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釣期:6月〜9月(南紀では8月がピーク)
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時間帯:夜釣り(常夜灯下が好ポイント)
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釣法:イカメタル・浮き釣り・エサ巻きエギなど
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販売:市場・高級寿司店・ネット通販(冷凍もの)
■ まとめ|ケンサキイカは“イカ好きの終着点”
・甘味成分と旨味アミノ酸が圧倒的
・身質が繊細で舌触りなめらか
・加熱・冷製どちらも旨い
・他のイカと一線を画す「とろける味」
イカ好きなら一度は食べてほしい“奇跡の味”。
それがケンサキイカ(アカイカ)なのです。


