イカは種類によって味や見た目、旬の時期が大きく異なります。
スーパーや鮮魚店、寿司店で見かける「イカ」も、実はそれぞれ別の種類。
この記事では、全国で流通している主なイカを網羅的に紹介し、それぞれの味・特徴・用途・旬の時期まで詳しく解説します。
1. ケンサキイカ(別名:アカイカ)
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特徴:スリムで流線型の体。透明感のある赤みを帯びた身。
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味わい:甘みと旨みが極めて強く、ねっとりとした高級食感。
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旬:夏〜秋(地域により異なる)
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用途:刺身、寿司、イカそうめん
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主な産地:山陰〜九州、和歌山、長崎
★寿司職人が「一番うまい」と口を揃える最高級イカ。
2. アオリイカ
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特徴:胴が大きく、ヒレが胴全体を覆う。透き通った白い身。
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味わい:上品な甘みと柔らかさ。コリコリとした心地よい歯ごたえ。
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旬:春と秋の2回
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用途:刺身、寿司、天ぷら、炙り
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主な産地:和歌山、鹿児島、三重、愛媛、九州沿岸
★「イカの王様」とも呼ばれるほど人気。釣り人にも大人気。
3. スルメイカ(マイカ)
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特徴:中型サイズ。体表は赤褐色で、外套が硬い。
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味わい:生ではあっさり。干物にすると強い旨味。
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旬:夏(北海道)、冬(東北以南)
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用途:刺身、イカ焼き、スルメ、塩辛、煮物
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主な産地:北海道、青森、岩手、鳥取、石川
★干物の「スルメ」はこのイカ。コスパ良く、年中出回る庶民の味方。
4. モンゴウイカ(カミナリイカ)
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特徴:胴が丸く大きく、重い。ヒレは楕円形。
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味わい:厚みがあり、加熱しても硬くなりにくい。
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旬:冬〜春
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用途:炒め物、揚げ物、天ぷら、中華料理
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主な産地:瀬戸内海、九州、和歌山、静岡
★中国料理でよく使われる。加熱向きの万能イカ。
5. ヤリイカ(ササイカ)
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特徴:細長くスリムな体。触腕が長く、槍のよう。
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味わい:淡泊ながら甘みあり。やや硬め。
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旬:冬〜春
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用途:刺身、煮付け、酢味噌和え
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主な産地:福井、新潟、青森、山陰、北海道
★上品な味わいで、和食店で重宝される。塩辛にも人気。
6. コウイカ(シリヤケイカ含む)
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特徴:ずんぐりした体で墨袋が大きく、体色は褐色。
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味わい:やや弾力のある厚い身。甘みは控えめ。
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旬:春〜初夏
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用途:炒め物、姿焼き、天ぷら
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主な産地:関東以南、九州、瀬戸内海
★墨の量が多く、イカ墨パスタに最適。海外輸出用にも人気。
7. アカイカ(正式名:ムラサキイカ・ソデイカ)
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特徴:大型の赤茶色のイカ。全長50cm以上にも。
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味わい:身はやや水っぽいが、火を通すと旨味増す。
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旬:年中(冷凍が主流)
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用途:イカ焼き、唐揚げ、冷凍食品、回転寿司
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主な産地:輸入(ベトナム、台湾)・日本海沖(長崎など)
★業務用として大量流通。イカリングや総菜に使われる。
8. ホタルイカ(富山湾の春の風物詩)
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特徴:小型で丸みを帯びた体。夜光を放つ発光器がある。
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味わい:濃厚な内臓の旨味が特徴。独特の風味。
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旬:3月〜5月
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用途:ボイル、酢味噌、沖漬け
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主な産地:富山湾、山陰地方
★内臓を丸ごと食べる珍しいイカ。酒の肴に抜群。
9. ヒイカ(ジンドウイカ)
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特徴:胴長10cm以下の極小イカ。体表はピンクっぽい。
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味わい:小さいながら甘みが強く、やわらかい。
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旬:秋〜冬
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用途:煮付け、天ぷら、炊き込みご飯
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主な産地:東京湾、瀬戸内、九州沿岸
★小イカの代表格。家庭料理でも人気。
10. アンボイナイカ(ヤツデイカ)
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特徴:細長く足が太い。深海系であまり見かけない。
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味わい:珍味として扱われるが一般流通は少ない。
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旬:不明(深海性)
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用途:練り物、加工品
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主な産地:一部日本海側の深海、海外からの冷凍輸入
★名前は知られていないが、練り物の原料として使用されることが多い。
まとめ:イカは種類ごとにまったく違う!
| イカの名前 | うま味 | 加熱向き | 生食向き | 旬の時期 |
|---|---|---|---|---|
| ケンサキイカ | ◎最強の甘み | ○ | ◎ | 夏〜秋 |
| アオリイカ | ◎上品 | ○ | ◎ | 春・秋 |
| スルメイカ | ○干物向き | ◎ | △ | 夏・冬 |
| モンゴウイカ | ○火で旨い | ◎ | ○ | 冬〜春 |
| ヤリイカ | ○あっさり | ○ | ◎ | 冬〜春 |
| コウイカ | ○墨料理に | ◎ | △ | 春〜初夏 |
| アカイカ | △加工向け | ◎ | × | 年中 |
| ホタルイカ | ◎内臓旨い | ○ | ○ | 春 |
| ヒイカ | ○小イカ甘い | ◎ | △ | 秋〜冬 |


