はじめに:イカ刺身といえばアオリイカ?でも実は…
・イカの刺身と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「アオリイカ」でしょう。
・その透明感、美しいフォルム、そしてもっちりとした食感から“イカの王様”とまで称されます。
しかし実は、「うまさ」だけに焦点を当てるなら、ケンサキイカ(別名アカイカ)が一歩上。
釣り人や料理人の間では密かに「刺身界の本命」として評価されているのです。
ケンサキイカ(アカイカ)とは?
・標準和名:ケンサキイカ
・地方名:アカイカ(関西)、ヤリイカ(九州での誤用例も)
・細長い体型で、身がやや赤みがかっている
・夏~秋にかけてが旬
水揚げ量が少なく知名度が低いため、スーパーなどでの出回りは限定的。
しかし、味にこだわる高級寿司店や割烹では常連の素材です。
なぜケンサキイカ(アカイカ)の刺身がうまいのか?科学的に解説!
① 甘みの正体「アミノ酸」の含有量が段違い
ケンサキイカの身には、**うま味成分である「グルタミン酸」や「アラニン」「グリシン」**が豊富に含まれています。
これらは、舌に甘みとして感じられ、噛むほどにじんわりと広がる旨さを生み出します。
| 成分 | 働き | 含有量(mg/100g) |
|---|---|---|
| グルタミン酸 | 旨味・甘味 | 約110mg |
| アラニン | 甘味 | 約70mg |
| グリシン | 上品な甘さ | 約60mg |
この複合的な“旨みシグナル”の強さが、アオリイカを超える評価の秘密です。
② ねっとり感と歯切れの良さの絶妙バランス
・アオリイカの特徴:もっちり・ねばりの強い食感
・ケンサキイカの特徴:ねっとりとした旨さを感じつつも、歯切れが良い
この歯ごたえのバランスが、上質なマグロの赤身やカンパチに近い“和の高級感”を演出します。
とろけるような口溶けと、スッと消える後味が刺身として極上の体験を生みます。
③ 刺身に適した水分量と繊維構造
ケンサキイカはアオリイカよりも身の水分量が少なく、筋繊維が緻密。
そのため、刺身にした際に水っぽさがなく、口の中で濃縮された旨味が際立ちます。
また、細かく切るほどトレハロースなどの甘み成分が広がるため、「そぎ切り」や「細切り」にも最適です。
ケンサキイカはプロ料理人の“隠れた本命”
・高級寿司店:「アオリイカより甘い」
・料亭:「身の締まりがよく、見た目も上品」
・釣り人:「釣ったその場で食べた刺身が人生で一番うまかった」
といった声が多く、実は料理人の評価が極めて高いイカでもあります。
ケンサキイカの刺身の楽しみ方
| 切り方 | 特徴 |
|---|---|
| そぎ切り | 舌の上でとろける食感を楽しむ |
| 細切り | 食感と甘みをバランスよく堪能 |
| 一口サイズ | 塩とオリーブオイルでも絶品 |
・醤油以外に「藻塩」や「ゆず塩」でもうま味が際立ちます。
・冷酒との相性も抜群で、夏の食卓にぴったり!
アオリイカとの比較まとめ
| 比較項目 | アオリイカ | ケンサキイカ(アカイカ) |
|---|---|---|
| 食感 | もっちり | ねっとり+歯切れ良し |
| 甘味 | 強いが単調 | 複雑かつ持続性あり |
| 見た目 | 白くて厚みあり | 赤みがかり細身 |
| 刺身適性 | 高い | 非常に高い(プロ向け) |
| 知名度 | 非常に高い | 低め(通向け) |
まとめ:うまさだけなら「ケンサキイカ(アカイカ)」がNo.1!
・見た目やブランド価値ではアオリイカが王者ですが、
・**刺身としての「甘み・食感・後味」の3拍子がそろった最強イカはケンサキイカ(アカイカ)**です。
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
そのうまさに、イカ刺身の常識が変わるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. スーパーで売ってるアカイカはケンサキイカ?
→ 地域によって異なりますが、赤身がかっていて細長ければケンサキイカの可能性が高いです。
Q. 冷凍でも味は落ちない?
→ トレハロースが豊富なため、冷凍後の味落ちが少ないのもケンサキイカの特徴です。


