釣りをしていて最も多いケガの一つが、「釣り針が皮膚に刺さって抜けない」という事故です。
特にルアー釣りやトリプルフックを使用する場面では、魚を外すときやキャストミスで
自分自身や仲間の体に針が刺さることは珍しくありません。
でも、焦らないでください。
この記事では、釣り針が刺さったときに絶対にやってはいけない行動から、応急処置の方法、
病院に行くべきケースまでをわかりやすく解説します。
なぜ釣り針は抜けにくいのか?【構造の基本】
釣り針が厄介なのは、「カエシ(バーブ)」と呼ばれる逆向きの返しが付いているためです。
このカエシは魚が針から外れにくくする役割を果たしますが、人間の皮膚に刺さると抜くときに
引っかかるという構造的な問題を生みます。
そのため、ただ引っ張るだけでは
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痛みが強い
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組織を裂く
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出血や感染のリスクが上がる
といった事態になります。
釣り針が刺さったときに「やってはいけない」行動5つ
① 無理やり引っ張って抜こうとする
→ カエシが皮膚内部を裂いて大出血や神経損傷のリスクがあります。
② 刺さったまま釣りを続ける
→ 刺さった部位が動くことで内部がさらに傷つきます。
③ 針を曲げてどうにかしようとする
→ かえって深く刺さる場合があります。
④ 素手で触る
→ 雑菌が入って化膿しやすくなります。
⑤ 消毒せずに処置する
→ 最も感染リスクが高くなる行為です。
状況別|釣り針が刺さったときの応急処置法
状況によって「自力で処置できる場合」と「医療機関へ行くべき場合」があります。
以下の判断基準を参考にしてください。
【ケース1】浅く刺さっており、カエシが皮膚の外に出ていない場合
→ 自力での処置は難しいので病院へ行くべきケースです。
見た目では浅く見えても、皮膚内でカエシが引っかかっているため、無理に抜くと大きなケガになります。
【ケース2】カエシが皮膚を貫通して先端が外に出ている場合
→ 下記の「プッシュスルー法(Push Through)」で対処可能です。
【手順】
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清潔な手袋やアルコールで手を消毒
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刺さっている針の軸をゆっくり押し込み、カエシの先端を皮膚の外に出す
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ペンチやニッパーでカエシをカット
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残った針を逆方向にゆっくり引き抜く
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傷口をしっかり洗浄し、消毒・ガーゼで保護
※ただし、痛みが強い場合・動脈付近・顔や目周辺は自己処理せず病院へ!
絶対に病院に行くべき5つのケース
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指先や顔などデリケートな部位に刺さった
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針が深く入り、カエシの位置が見えない
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出血が止まらない
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腫れや熱を持ち始めた(感染症リスク)
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破傷風ワクチンの接種歴が不明 or 10年以上経過
釣り針刺傷を防ぐための予防策
● フィッシュグリップ・プライヤーを使う
素手で魚から針を外すのは避け、必ず器具を使いましょう。
● バーブレスフック(カエシなし)を使用
最近は、魚を傷めにくく人にも刺さりにくい安全設計のバーブレスフックが普及しています。
● サングラス・帽子を着用
顔への飛来を防ぐためにも、保護具は必須です。
● キャスト時に周囲を確認
人が近くにいないことを確認してから投げましょう。
まとめ:焦らず冷静に、自己処理は最小限に!
釣り針が皮膚に刺さったときは、とにかく「無理に抜かないこと」が最大のポイントです。
カエシの構造を理解したうえで、正しい対処法を知っていれば、冷静に判断できます。
釣行の際には、応急処置キットとプライヤーを必ず携帯しましょう。
そして、少しでも不安がある場合は迷わず病院へ行くことが命を守る判断です。


