釣りと聞くと、「のんびり趣味」「自然と遊ぶ」「リラックス」といったイメージを持つ人が多いでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
釣りの世界、実はお金のにおいがプンプンします。
趣味でありながら、ビジネスとして巨大な経済圏が動いているのが釣り業界。
今回は、そんな「お金のにおいがする釣りの話」を赤裸々に紹介します。
① 釣り餌業界:地味に動く何億円の市場
アミエビ・オキアミ・イソメ・キビナゴ・ウタセエビ──。
たかがエサ、されどエサ。
冷凍倉庫を完備し、季節変動を読んで仕入れるエサ屋の動きは、まるで株の世界。
特にマグロ用のウタセエビや活アジなどは、数百匹単位で売れるため、1日で数万円単位の売上になることも。
② 海上釣堀:1日で5万円以上消えることも?
最近ブームの「海上釣堀」。
初心者でも青物やマダイが狙える夢のような釣り場ですが、仕掛けられた経済構造が凄まじい。
-
入場料:7,000~15,000円
-
エサ:1,000〜3,000円
-
仕掛け:1,500〜3,000円
-
竿レンタル:1,000〜2,000円
-
魚持ち帰り用クーラー:3,000円
-
氷・発泡スチロール:500〜1,000円
気づけば1日で2万円超えは当たり前。
さらに釣った魚が活〆ブリやカンパチなら「これで元取れた!」と錯覚しがちですが、運営側はそこも計算済みです。
③ 「釣りYouTuber」の台頭と広告収入のリアル
近年、釣り系YouTuberが爆発的に増えています。
とくに魚を捌く動画や、エギング、船釣りなどの「派手に釣れる」ジャンルは人気。
再生数 × 広告収入 × 案件料 × グッズ販売
この流れで、月収100万円以上稼ぐ釣り人も普通に存在します。
さらに「エサや仕掛けの提供」「船のタイアップ」「釣り堀のPR動画」など、広告・インフルエンサーとしての価値も上昇中。
④ 高級魚の直販:釣って売って数万円?
釣りのプロやセミプロがこぞって狙うのが、ウナギ・アオリイカ・イシダイ・アカハタ・タマミなどの高級魚。
たとえば…
-
アオリイカ:1kgで2,000〜3,000円
-
イシダイ:1匹5,000〜10,000円
-
アカハタ:1kgあたり3,000円以上
釣った魚を市場や飲食店に直販することで、1釣行で1〜3万円を現金化することも可能。
最近は「釣り+マルシェ出店」「SNS直販」など新しい流通ルートも増え、「趣味の延長で副収入」もリアルに狙えます。
⑤ 高額タックル市場:リールが中古車並みの値段に!?
釣具の世界には“魔界”という言葉があります。
理由は簡単。1つ買ったら戻れない、底なし沼だから。
・シマノのステラ:10万~12万円
・ダイワのイグジスト:10万円前後
・超高級磯竿:20万以上
・石鯛竿+リール:合計30万超えも普通
こういった高額タックルの中古市場も活発で、釣具の転売ビジネスすら成立しています。
まとめ:釣りの世界は“趣味”と“経済”が交差する場所
釣りは、ただの趣味では終わらない。
・エサ屋の仕入れ戦略
・釣堀の経営計画
・釣り人が情報発信で稼ぐ構図
・釣った魚を現金化
・釣具が高騰し資産化
どこを切り取っても、釣りの世界には“お金のにおい”が確かに存在しています。
あなたの釣りも、ちょっと視点を変えるだけで、「資産」や「収入」につながる可能性があるかもしれませんよ。

