初夏の海に活気を与えてくれる代表格の魚、それがマアジ(真鯵)です。
堤防釣りでは小さな「豆アジ」から、刺身で絶品の「大アジ」までサイズが豊富に釣れる、まさにアジ三昧シーズン。
今回は、そんなマアジの【成長スピード】【寿命】【回遊距離】について、写真付きでわかりやすく解説します。
▼ 豆・小・中・大!マアジの成長段階がこれ
下の写真をご覧ください。
1枚に収まった3尾のマアジ、実はすべて同じ「マアジ」です。
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下段:豆アジ(10cm前後)
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中段:中アジ(15cm前後)
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上段:大アジ(25cm超)
これらはすべて数ヶ月〜1年程度の時間差で成長した同一種。
では、どれほどの速さでアジは成長していくのでしょうか?
▼ マアジの成長速度:驚くほど早い!
マアジの成長は以下のようなステップで進みます。
| 年齢(月齢) | サイズ目安 | 呼び名(釣り人) |
|---|---|---|
| 0〜2ヶ月 | 3〜5cm | 稚魚/シラスアジ |
| 3〜4ヶ月 | 7〜10cm | 豆アジ |
| 5〜8ヶ月 | 12〜15cm | 小アジ |
| 9ヶ月〜1年半 | 18〜25cm | 中アジ〜大アジ |
| 2年目以降 | 30cm超 | 尺アジ/特大アジ |
成長速度が速い魚であり、“1年魚”に近い感覚で漁業・釣り人にも親しまれています。
▼ マアジの寿命は?実は意外と短い!
マアジの平均寿命は3〜4年程度といわれています。
早ければ2年で繁殖可能なサイズ(20cm〜)に達し、3年目にはピークサイズ(25〜30cm)に。
ただし、天敵も多く、環境変化の影響も受けやすいため、自然界で3年以上生き延びる個体は多くありません。
▼ 回遊魚としてのマアジ:どれほど移動する?
マアジは典型的な回遊魚です。
回遊距離の一例(調査データより)
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豆アジ・小アジ:沿岸域で数km〜十数km程度
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中アジ・大アジ:数十km〜最大200km以上移動する例も
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大型群では黒潮の縁を使って太平洋沿岸を大規模に回遊
実際に和歌山県でマーキングされたマアジが、1ヶ月後に高知県で捕獲された事例もあります。
一方で、**港湾や湾内に定着する“居付きアジ”**も存在し、同じ場所にとどまり続ける個体も。
▼ 初夏はすべてのサイズが揃う“アジの祭り”シーズン!
初夏(6月〜7月)になると、
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冬に産卵された個体 → 豆アジ
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昨年夏の個体 → 中アジ
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成魚 → 大アジ
が同時に存在するため、サイズの違うアジが同じ釣り場で釣れるという現象が起こります。
これが「アジシーズン到来!」の合図。
▼ どのサイズを狙うかで釣り方が変わる!
| サイズ | 釣り方 | ターゲット層 |
|---|---|---|
| 豆アジ | サビキ釣り(極小針) | ファミリー・初心者向け |
| 中アジ | サビキ+オキアミ撒き餌 | ビギナー~中級者 |
| 大アジ | カゴ釣り/遠投サビキ | ベテラン・夜釣りファン |
釣り方を変えれば、狙うサイズも明確になります。
▼ まとめ:マアジは「成長が早く」「移動も広い」「釣り方でサイズ選べる」万能魚!
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1年で豆アジ → 大アジへ急成長
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寿命は短く3〜4年が平均
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回遊性が高く、数十km以上移動することも
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初夏はすべてのサイズがそろう最旬シーズン


