釣りや魚の下処理で活躍する「魚ハサミ(フィッシュシザー)」。
金属製とプラスチック製の2種類がよく使われていますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回は両者を徹底比較し、「どっちを選べばいいの?」という疑問に答えます。
初心者からベテラン釣り師まで、すべての方に役立つ内容です。
1. 魚ハサミとは?
魚ハサミとは、釣った魚をつかんだり、締めたり、下処理の際に使用される専用のハサミです。
一般的に、
・魚を暴れさせず安全に扱える
・手を汚さずに魚をつかめる
・締め作業(神経締めやエラ切り)にも使える
といった用途に対応し、釣り人の必須アイテムとも言えます。
2. 金属製魚ハサミの特徴
【メリット】
・切れ味が抜群
金属製は刃が鋭く、魚の骨や硬い皮もスパッと切れます。
締め作業や解体処理には最適です。
・耐久性が高く、長く使える
しっかりした作りで、曲がったり折れたりしにくいのが魅力。
長期使用にも耐えるため、結果的にコスパ良好。
・重厚感があり安定して持てる
やや重量はありますが、握った際の安定感が高く、力が伝わりやすいです。
【デメリット】
・錆びやすい
特に海水使用後、きちんと水洗い・乾燥させないと、すぐにサビが出ます。
錆対策として、使用後は真水洗浄+乾燥が必須。
・やや重い
軽量タイプに比べると重さがあり、携帯性や取り回しにやや劣ります。
3. プラスチック製魚ハサミの特徴
【メリット】
・とにかく軽い!
持ち運びやすく、手軽に使えるのが魅力。
子どもや女性にもおすすめ。
・錆びない
海水に強く、濡れた状態でも気にせず使える。
メンテナンスがほとんど不要で扱いやすい。
・価格が安い
金属製よりも安価な商品が多く、初心者の入門用にぴったり。
【デメリット】
・切れ味が弱い
刃がプラスチック系または簡易ステンレス製のため、硬い魚には向きません。
大物や締め作業にはややパワー不足。
・耐久性が劣る
無理な力をかけると、折れたりヒビが入ったりしやすい傾向があります。
4. シーン別おすすめタイプ
●小魚や初心者向けには「プラスチック製」
・アジ、イワシ、サバなど小型魚を対象とするなら、プラ製でも十分。
・釣果が少ない時や短時間釣行では、手軽で手入れも不要なプラ製が◎。
●本格派や締め処理には「金属製」
・大型魚(クロダイ、石鯛、ブリなど)の処理には金属製がベスト。
・魚を締める、ウロコを落とす、解体作業を考えるなら切れ味が重要です。
5. 使用後の手入れ方法
【金属製の場合】
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使用後すぐに真水でよく洗う
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タオルで水分をしっかり拭き取る
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必要ならサビ止めスプレーやオイルを塗布
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湿気のない場所に保管
【プラスチック製の場合】
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軽く真水で流す
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自然乾燥でも問題なし
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保管も気楽にOK
プラ製は手間がかからないぶん、釣行後が楽になります。
6. プロやベテランはどう選んでいる?
釣り歴の長い人たちは、シーンごとに使い分けるスタイルが主流です。
・釣行中はプラ製でさっとつかむ
・港に戻ってから金属製で締め・解体
こうした「使い分けスタイル」が、効率と快適さを両立させています。
7. 釣具店スタッフのアドバイス
釣具店では、「2本持ち」をおすすめしています。
・プラスチック製=安全・簡易用
・金属製=本気用・処理用
たとえば釣太郎では、価格帯も豊富に揃っており、用途に合わせて選べるよう陳列されています。
8. 結論:あなたに合う魚ハサミはどっち?
| 特徴 | 金属製 | プラスチック製 |
|---|---|---|
| 切れ味 | ◎ | △ |
| 錆びにくさ | △ | ◎ |
| 耐久性 | ◎ | △ |
| 軽さ | △ | ◎ |
| 値段 | △ | ◎ |
| 携帯性 | △ | ◎ |
【こんな方におすすめ】
金属製がおすすめな人:
・魚を締める・切る作業が多い人
・しっかりした道具を長く使いたい人
・大型魚をよく釣る人
プラスチック製がおすすめな人:
・初心者やファミリー層
・軽さ・メンテナンス重視
・サビや手入れが面倒な人
まとめ
魚ハサミは「金属製」と「プラスチック製」で大きく使い勝手が異なります。
用途やスタイルに合わせて選ぶことが、快適な釣行や調理の第一歩です。
迷ったら、両方持って使い分けるのもアリ。
釣りをもっと安全に、快適に楽しむために、ぜひあなたに合った魚ハサミを選んでみてください。


