
画像はみなべ町岩代浜
夏の朝、白砂の海岸でシロギスを追う
夏の朝一番、まだ太陽が本気出す前の涼やかな時間帯。白浜の広い砂浜には、朝焼けのグラデーションが空を染め上げています。波打ち際には、夜の間に打ち上げられたシーグラスや貝殻がキラキラと光り、寄せては返す波の音だけが静かに響き渡ります。潮風が頬を優しく撫でる心地よさに、思わず深呼吸。海の匂いが、夏の始まりを感じさせます。
まだ人気のない砂浜に足を踏み入れると、ひんやりとした砂の感触が心地よく、日中の灼熱とはまるで別世界。この時間こそが、シロギス釣りには最高のコンディションなんです。道具を準備する手にも自然と力が入ります。仕掛けはシンプルに、軽いオモリと細いハリス、そして小さめの針。エサは定番のイシゴカイやアオイソメを丁寧に付けます。
キャスト!
しなやかな竿が弧を描き、仕掛けが一直線に夏の空を切り裂いていく。狙いは、海底の砂地に潜むシロギス。着水した仕掛けがゆっくりと海底に落ち着くのを待ち、竿先で小刻みに誘いをかけます。すると、ククッと竿先に伝わる独特のアタリ。これがシロギスのアタリです。焦らず、しかし確実に合わせると、ブルブルという心地よい引きが伝わってきます。
巻き上げると、キラキラと輝く銀色の魚体が姿を現します。ピンと張ったヒレ、透き通るような美しい魚体。まさに「砂浜の女王」と呼ばれるにふさわしい姿です。一匹釣れるたびに、夏の朝の静けさの中に小さな歓声が響きます。
釣れたシロギスは、すぐにクーラーボックスへ。鮮度を保つことが、この美味しい魚をさらに美味しくいただく秘訣です。次第に空は明るくなり、陽光が砂浜を照らし始めますが、この最高のひとときを過ごせた満足感は、何物にも代えがたいものです。
家族や友人と、あるいは一人で静かに。夏の朝のシロギス釣りは、都会の喧騒を忘れさせてくれる、贅沢な時間。釣りの楽しさだけでなく、美しい景色や心地よい潮風、そして何よりも新鮮なシロギスを味わえる喜び。今年の夏も、この最高の瞬間を求めて、何度も砂浜に足を運ぶことでしょう。

