
アイゴは、磯釣りの人気ターゲットですが、その背ビレ、腹ビレ、尻ビレには毒腺を持った鋭い棘があり、刺されると激しい痛みに襲われます。しかし、この毒棘に注意して適切に処理すれば、非常に美味しく食べられる魚です。
アイゴの毒針の注意点
アイゴの毒針に刺されないためには、以下の点に十分注意してください。
- 素手で触らない: 釣れたアイゴを扱う際は、必ずプライヤー、フィッシュグリップなどを利用し、素手で触らないようにしましょう。
- 毒針の位置を把握する: アイゴの毒針は、主に以下の場所にあります。
- 背ビレ: 13本の鋭い棘があります。
- 腹ビレ: 各ヒレに1本の棘があります。
- 尻ビレ: 7本の棘があります。 これらの棘は、魚体が弱っても毒性は失われないため、死んだ魚でも注意が必要です。
- 不用意に扱わない: 釣れたアイゴをクーラーボックスに入れる際や、持ち運ぶ際にも、毒針が刺さらないように十分に気をつけましょう。特に、クーラーボックス内で他の魚と一緒にする場合は、毒針が刺さらないよう、可能であればアイゴだけ別の袋に入れるなどの対策が有効です。
もし刺されてしまったら:
万が一アイゴの毒針に刺されてしまった場合は、以下の応急処置を行ってください。
- 患部を温める: アイゴの毒はタンパク質性の毒で、熱に弱い性質があります。約45℃~50℃くらいの熱めのお湯(やけどに注意)に患部を15分~90分ほど浸すと、痛みが和らぎます。
- 毒針が残っていたら取り除く: 目視できる場合は、ピンセットなどで慎重に取り除きます。
- 患部を清潔にする: 流水で洗い流し、清潔に保ちましょう。
- 病院を受診する: 痛みがひどい場合や、腫れが引かない場合、アレルギー反応の症状(呼吸困難、発疹など)が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。破傷風の予防接種を受けていない場合は、医師に相談しましょう。
適切に処理すれば美味しく食べられる!
アイゴは、その独特の磯臭さから敬遠する人もいますが、新鮮なものを適切に処理すれば、非常に美味しい白身魚です。特に旬の時期(一般的に夏から秋にかけて)は脂が乗って美味しくなります。
美味しいアイゴを食べるための処理方法:
- 毒針の除去:
- 最も安全なのは、釣れたらすぐにキッチンバサミやペンチなどで、全ての毒針を根元から切り落としてしまうことです。背ビレ、腹ビレ、尻ビレの棘を確実に除去しましょう。
- 毒針を取り除く際は、グローブを着用し、魚が暴れないようにしっかりと押さえつけながら行いましょう。
- 臭み取り(内臓処理):
- アイゴの臭みの原因の一つは内臓、特に消化管の内容物です。釣ったらすぐに内臓を取り除くのが理想的です。
- エラ蓋を開けてエラと内臓を丁寧に取り除き、腹腔内を流水でよく洗い、血合いもきれいに除去します。
- 特に、肝臓と胃の間にある黒い膜(腹膜)には独特の匂いがあるため、これもきれいに取り除くことで臭みが軽減されます。
- 調理法:
- 刺身: 新鮮なものは、クセが少なく、身が締まっていて美味です。3枚におろした後、皮を引いて刺身に。湯引きして皮目を食べたり、炙りもおすすめです。
- 塩焼き: シンプルに塩焼きにすると、白身の旨みが引き立ちます。
- 煮付け: 煮付けにしても身が崩れにくく、美味しくいただけます。
- 唐揚げ/フライ: 小さめのアイゴは、唐揚げやフライにしても美味しく、子供にも人気です。
- ムニエル/ポワレ: バターやオリーブオイルで香ばしく焼いても美味しいです。
毒針の危険性から敬遠されがちなアイゴですが、適切な知識と処理方法を身につければ、釣りの楽しみが広がり、食卓も豊かになります。ぜひ、これらの点に注意して、アイゴの美味しさを味わってみてください

