夏のアオリイカ釣りに欠かせない「活アジ」。
しかし、高水温になる季節は、アジにとって過酷な環境でもあります。
新鮮なエサを保つことが釣果に直結するこの時期、活アジの管理法を見直すことが成功の鍵です。
今回は、高水温による酸欠リスクとその対策について、釣り人向けに詳しく解説します。
■ 高水温になると、アジが弱る理由
夏になると海水温は上昇し、30℃近くになることもあります。
すると以下の2つの要因が重なり、アジが弱りやすくなります。
・新陳代謝の活性化
魚は変温動物であり、水温が高いほど代謝が活発になります。
呼吸回数も増え、体力の消耗が激しくなります。
・溶存酸素量の減少
水温が上がると、海水に溶け込める酸素の量(溶存酸素)が減少します。
つまり、「呼吸は増えるのに酸素が減る」という、魚にとって非常に厳しい状況になります。
■ 活アジを長く元気に保つ3つの対策
① 海水をこまめに入れ替える
活かしバッカンの水は、時間とともに酸素が減り、排泄物などで汚れていきます。
最低でも30分に一度は新しい海水に交換し、フレッシュな環境を保ちましょう。
② 氷を使って水温上昇を抑える
氷を直接入れるのではなく、ペットボトルに入れて凍らせたものを活用しましょう。
これにより急激な温度変化を避けつつ、水温を26℃以下に保つことができます。
※真水の氷を直接入れると魚にストレスを与える可能性があるため注意!
③ 酸素供給アイテムを導入する
ブクブク(エアレーションポンプ)を使って酸素を供給することで、アジの元気度は大きく改善します。
バッテリー式やUSB充電式など持ち運び可能なタイプも多数あるので、1つは持っておくと安心です。
■ 活アジの元気がアオリイカの釣果を左右する!
アオリイカはとても警戒心が強く、エサの動きに対して敏感に反応します。
弱ったアジでは誘引力が低下し、アタリが遠のく原因にもなります。
活アジが元気=イカのスイッチが入る!
元気に泳ぐアジほど、イカの狩猟本能を刺激します。
逆に弱ったアジは見向きもされないことも……。
■ まとめ:夏の釣りはアジの「酸素管理」が決め手!
暑い季節の釣行では、魚も人間と同じように「熱中症」になりかねません。
だからこそ、水温・酸素・清潔さの3要素をしっかり管理することが重要です。
【活アジを元気に保つチェックリスト】
✅ 海水の入れ替えを30分ごとに実施
✅ ペットボトル氷で水温を下げすぎずキープ
✅ ブクブクで酸素供給を忘れずに
✅ 直射日光を避ける遮光対策も有効!
高水温の夏こそ、「活アジをいかに元気に保つか」が釣果の分かれ道。
ちょっとした工夫で、釣れるか釣れないかが変わってきます。
ぜひ、今回紹介した方法を試してみてください!


