■ その名の由来は「噛む」から!?
・この魚の名前「ハモ」は、古語の「食(は)む」に由来するともいわれています。
・とにかくすぐに噛みつく性質から、名前が転じて「ハモ」になったという説があるほど。
・実際、釣り上げた直後に手を出すと、**反射的にガブリ!**とくることも珍しくありません。
■ 共食いまでする、凶暴な性格
・ハモは肉食性が非常に強く、共食いも珍しくない魚です。
・水槽で複数飼育すると、弱った個体はすぐにかじられるほど攻撃的。
・漁師でさえ油断せず、専用の金属バサミを用いて口に触れないように扱います。
「歯の鋭さは、まさに水中のナイフ」
■ 釣り人も要注意!針を外すときは大ケガの危険
・ハモ釣りを楽しむ人も増えていますが、針外しは最大の注意ポイント。
・写真のような鋭利な歯で一撃されれば、皮膚が簡単に裂けます。
・釣りの現場では、「ハモを素手で扱うな」が鉄則。
・ペンチやグリップなど、安全な道具を必ず準備しましょう。
■ 京都では夏の風物詩「ハモの湯引き」
・そんな凶暴な見た目とは裏腹に、ハモは京料理の高級食材として知られています。
・特に「ハモの湯引き」は、京都の夏の風物詩。
・小骨が多く、そのままでは食べられないため、骨切りという高度な技術で調理されます。
「骨切りされたハモの身は、まるで白い花が咲いたように美しい」
■ ハモの旬は夏!でも実は秋の方が脂がのる?
・ハモの漁獲は6~8月がピーク。
・夏の京料理に欠かせない魚として、多くの料亭で提供されます。
・しかし、実は秋に入ってからの方が脂が乗っていて美味しいという意見も。
・夏は爽やかな味わいを、秋はコク深い旨味を楽しむという楽しみ方もあります。
■ まとめ|見た目は凶暴、中身は絶品。そのギャップがハモの魅力
・一見すると怖すぎる魚ですが、丁寧に扱い、しっかり調理すれば極上の味に。
・釣り人は安全対策を万全にしながら、ぜひ一度その強烈な引きと迫力を体験してみてください。
・そして、京都の料亭などで味わう「ハモの湯引き」で、また違う一面を感じてみてはいかがでしょうか。


