釣り業界が抱える“暗い”イメージとその背景
・釣りは本来、自然と触れ合える健全なアウトドアレジャー。
・にもかかわらず、なぜか「暗い」「怖い」「近寄りがたい」という印象を持つ人が増えている。
・その原因の一端を握るのが、釣具業界全体に広がる“真っ黒”なマーケティング戦略である。
・特に顕著なのが、「中年男性による競技一辺倒」の方向性。
・過度なストイックさ、無愛想な雰囲気、そして女性や若者を排除するような空気感が蔓延してしまった。
大手釣具メーカーのミスマーケティングが犯した3つの過ち
① ターゲット層の固定化
・広告、カタログ、イベントすべてが「中年~高齢のベテラン男性」向けに偏重。
・結果として、釣り未経験者や女性、若年層の新規参入のハードルが高くなってしまった。
② 競技釣りの過剰推進
・大会やトーナメント一色のプロモーション。
・“楽しむ釣り”ではなく“勝つ釣り”ばかりが強調された。
・初心者やファミリーが気軽に楽しむ余地が失われた。
③ 「綺麗・明るい・かわいい」イメージの無視
・アウトドアブームやキャンプ人気で、他業界は“映える”“おしゃれ”戦略にシフトしていた。
・にもかかわらず、釣り業界は旧態依然の“黒尽くめ”“無骨”“男臭さ”を貫いてしまった。
すべてのレジャー・スポーツは「白」「女性」「かわいい」で活性化する
・キャンプが“女子キャンプ”“ソロキャン”で再ブームとなったのは象徴的。
・登山もランニングも「女性でも気軽に始められる」がキーワード。
・それに対して、釣りは女性向けウェアやギアの開発も遅れ、SNS映えする場面を演出する努力すら怠ってきた。
・釣りは海も川も湖も舞台にできる万能アウトドア。
・それを“暗いオヤジの趣味”に貶めたのは、業界全体の責任と言っても過言ではない。
今からでも遅くない「明るい釣り業界」への転換を
・釣りこそ、もっと“明るく”“やさしく”“開かれた”レジャーにするべき。
・これからのキーワードは「初心者・女性・ファミリー」。
・ウェアも道具もデザイン重視へ、プロモーションは笑顔重視へ、SNSでの情報発信はビジュアル重視へ。
・釣り人の数が減ったのではない。
・「釣りをしたくなる環境」が失われたのである。
・その土壌を再び耕すことが、メーカーや小売の生き残りに直結する。
まとめ:黒から白へ、競技から癒しへ
・“真っ黒な釣り”では誰もついてこない。
・これからの釣り業界に必要なのは、「かわいい」「きれい」「優しい」イメージづくり。
・その先にこそ、縮小した市場の再拡大と、釣り文化の持続可能性がある。
これらが下手=恥ずかしいの文化を生んだ元凶です。


