釣り人にとって欠かせない定番エサ「沖アミ」。
その使いやすさと汎用性から、磯釣り・波止釣り・船釣り問わず、多くの釣法で活用されています。
でも、その沖アミがどこで、どうやって獲られ、どんな形で日本に届いているのかご存知でしょうか?
今回は、**沖アミの原反(げんたん)**と呼ばれる業界用語をキーワードに、「沖アミが店頭に並ぶまでの裏側」をわかりやすく解説します。
■ 沖アミはどこで獲れる?
沖アミは、主に南極周辺の海域で捕獲されます。
南極海に棲む「ナンキョクオキアミ」という小型の甲殻類で、漁獲は国際的な漁業ルールに従って、数少ない許可漁船によって行われます。
捕獲された沖アミは、そのままでは傷みやすいため、漁獲後すぐに漁船の中で凍結・加工されます。
■ 業界用語「原反(げんたん)」とは?
こちらが今回の注目ポイントです。
下の写真に写っているのは、いわゆる**沖アミの原反(げんたん)**と呼ばれるもので、
これは「加工されていない大きなままのブロック」です。
この1枚のブロックは約13kg。
船内で凍結された沖アミをそのまま大きな塊として固めたものです。
業界ではこの状態を「原反」と呼び、これをもとに日本国内でさまざまな形にカットされていきます。
■ 原反はどうやって日本に届く?
冷凍された原反は、中国・韓国・日本などのアジア各国へと輸出されます。
輸送は冷凍コンテナを使用し、温度管理が徹底された状態で日本へ到着します。
到着後は、業者がこの13kgブロックを、以下のように分割加工して販売します。
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4つに切れば → 約3kgブロック(4切り)
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8つに切れば → 約1.5kgブロック(8切り)
この「4切り」「8切り」といった言い方も、釣り餌業界ならではの用語です。
■ 沖アミが店頭に並ぶまでの流れ
沖アミの流通は、以下のようなステップで進みます。
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南極で捕獲
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船内で即凍結・原反に加工
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冷凍コンテナで日本へ輸入
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国内業者が原反をカット
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小分けにして店舗で販売
釣り人が店頭で手に取る沖アミは、実はこうした国際的な流通と加工の末に届いているのです。
■ 釣太郎は業界初の「キロ表示」「解凍予約」導入!
和歌山の釣具店「釣太郎」では、業界に先駆けて次のような画期的サービスを行ってきました。
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キロ表示での販売(1.5kg、3kgなど)
→ 容量が分かりやすく、初心者にも親切! -
全解凍・半解凍を選べる仕組み
→ 釣行のスタイルに合わせて選択可能! -
ネットからの解凍予約システム
→ 朝一番でもすぐ使える状態で受け取れる!
また、シラサエビも「1杯何グラム・おおよそ何匹」と目安を提示し、購入者に安心を提供していました。
■ まとめ:原反を知ると沖アミの見方が変わる!
釣りエサとして身近な「沖アミ」ですが、
実は南極からはじまるグローバルな旅を経て、私たちの手元に届いています。
とくに、原反という形で大量に加工・流通される過程を知ることで、
普段見慣れた3kgや1.5kgブロックにも、重みと背景が感じられるはずです。
釣太郎では、原反の知識や沖アミの特徴も含めて、初心者にも分かりやすい情報発信を心がけています。
釣行前には、ぜひ解凍予約やキロ表示の餌の確認もお忘れなく!


