・全体的に細長い体型
・口はやや下向き
・目が大きめで、金色の輝きが目立つ
・体に黄色みがかった横帯が入っている
・背ビレの位置が体の後方にあり、やや鱗が粗い

・ニシン科に属し、体は細長く側扁している
・体の側面に黄色～金色のラインが出ることがある
・口が小さく、やや下向き
・腹に鋭い「稜鱗（りょうりん）」と呼ばれるトゲがある
・群れで泳ぐ習性があり、堤防などでよく釣れる

見た目は地味だけど奥が深い！「サッパ」の特徴・見分け方・食べ方・釣り方を徹底解説【釣り人向け】

釣り人にとって、外道として軽視されがちな魚――それが「サッパ」。
しかしこの魚、実は見れば見るほど奥深い存在です。

今回はそんなサッパの特徴から、ボラやコノシロなどとの見分け方、食味の評価、釣り方までを、3000文字で徹底解説します。
海辺の釣りがもっと楽しくなるかもしれません！

サッパとは？基本プロフィール

・分類：ニシン目ニシン科サッパ属
・学名：Sardinella zunasi
・地方名：ママカリ（岡山）、コマギ（関西）など
・体長：15～20cm（最大25cm前後）
・分布：本州中部～九州、瀬戸内海、東京湾などの内湾

サッパは、ニシンの仲間で、沿岸部や河口付近に群れで生息しています。
姿形はイワシやコノシロ、ボラにも似ていて、釣り初心者には判別が難しいことも。

しかし、体は比較的平たく、銀色の光沢が強く出るのが特徴。
腹に“ノコギリ状のとげ”のような**稜鱗（りょうりん）**があることでも見分けがつきます。

釣り人の間違いやすい代表格が「ボラ」。
しかし、両者には明確な違いがあります。

特に腹をさわってみて「チクチク」したら、まずサッパで間違いありません。

サッパに似た魚として、他にも以下の魚が挙げられます。

・コノシロのほうがやや体高が高く、青みが強い
・背中に黒斑点列（ポツポツ模様）がある

・ウルメは目に脂瞼（しけん）があり、目がウルっとして見える
・体型がもう少し丸く、口が小さい

これらとの違いも覚えておくと、釣ったときに正確な判別が可能になります。

サッパは昔から食用魚として親しまれてきた魚です。
特に有名なのは、岡山名物「ママカリの酢漬け」。

「ママ（ご飯）をカリ（借り）に行くほど美味しい」という意味から、サッパ＝ママカリという愛称が付けられたほど。

・酢漬け（ママカリ寿司など）
・唐揚げ（骨まで丸ごと）
・南蛮漬け
・一夜干し

脂は少なめであっさりしていますが、鮮度が良ければ非常に美味しい魚です。
小骨が気になる場合は、唐揚げや南蛮漬けで骨ごと調理するのがおすすめ。

春～初夏、秋が最も釣果が安定します。
特に朝夕のマズメ時に群れが岸寄りに回遊してくることが多く、チャンス大。

・港の内側
・河口付近
・砂浜に面した防波堤
・汽水域の潮の流れがある場所