猛暑が続く7月〜8月。
スーパーの鮮魚コーナーには、相変わらず「天然ブリ」や「天然ハマチ」の刺身が並んでいます。
しかし、「この暑さで天然物の刺身、大丈夫かな?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言えば、真夏の天然魚の刺身は、よほど管理が徹底されていない限りリスクが高いのが現実です。
本記事では、
・猛暑時に天然ブリ・ハマチを避けた方がよい理由
・刺身に適した魚の選び方
・養殖魚の強みと安全性
について、釣り人目線と消費者目線の両方から詳しく解説します。
■ 夏の天然魚は「輸送時の鮮度劣化」が大きな課題
天然のブリやハマチは、遠洋で漁獲されたものが多く、
・漁獲から港までの時間
・港から市場への輸送
・市場からスーパーへの配送
という流通経路を経ています。
この過程で最も問題なのが、猛暑による冷却効果の低下です。
氷で冷やしていても、真水氷では魚体にダメージを与える恐れがあり、冷却力も限界があります。
特に、夏の天然魚は以下のような問題が起きやすいです。
・表面は冷たいのに中はぬるい
・ドリップ(血水)が多い
・生臭みや酸化臭が強い
・ヒスタミン生成のリスクが高まる
■ 夏の天然ブリ・ハマチは「ヒスタミン食中毒」のリスクも
ブリやハマチは、「青魚」の仲間です。
青魚は温度管理が甘いと、体内でヒスタミンという毒素が生成されることがあります。
ヒスタミンは加熱しても分解されず、刺身はもちろん、焼いても煮ても食中毒の原因になります。
特に夏場は、
・氷がすぐ溶ける
・店頭の冷蔵ケースの温度が不安定
といった環境の中で、ヒスタミン生成が進みやすいという事実を、消費者は知っておく必要があります。
■ 「天然=安全・美味しい」は夏には通用しない?
「天然の方が養殖より美味しくて安全」
そんなイメージを持っている人は少なくありません。
しかし、猛暑時期に限ってはその逆と言ってもいいでしょう。
天然魚の弱点(夏場)
・流通距離が長い
・魚体が弱っていることが多い
・冷却が不十分なまま並ぶこともある
養殖魚の強み(夏場)
・管理された水温で飼育
・出荷直前に活け締め・神経締めされる
・産地から店頭までの流通が短い
・生臭みが出にくい
特にブリやハマチは養殖技術が進んでおり、**「夏に食べるなら養殖一択」**と言えるほど。
■ 安全に美味しい刺身を食べるために|3つのポイント
暑い夏でも美味しく刺身を食べるには、次の3点を意識しましょう。
① 養殖魚を選ぶ
天然物が並んでいても、夏場は養殖魚の方が安定して美味しく安全です。
② 魚体の見た目を確認する
・目が濁っている
・身が白っぽい・ドリップが多い
・身に張りがない
こういった特徴がある刺身は避けましょう。
③ 店員さんに聞く
「この魚、今日入ったものですか?」
「何時に入荷しましたか?」
少しの会話で、意識の高い店舗かどうかもわかります。
■ まとめ|夏の天然ブリ・ハマチは避けて正解!迷ったら養殖を選ぼう
7月〜8月の猛暑の中、天然のブリやハマチを「生食用」で購入するのは、正直おすすめできません。
鮮度の落ちやすさ、ヒスタミン生成のリスクを考慮すれば、養殖魚を選ぶ方が安全で美味しいのです。
夏場の魚選びは、値段や「天然」などのイメージに流されず、
・安全性
・管理状態
・流通の確かさ
を重視して選びましょう。


