なぜ潮が止まると釣れないというのか

「潮が動くと魚が動き、潮が止まると魚が動かない」
これは釣り人の間では常識のように語られる現象ですが、その背景には魚のエネルギー効率や捕食戦略、生存本能が密接に関係しています。以下にわかりやすく解説します。


● 潮が動く=水の中に流れがあるとは?

潮の動きとは、潮汐(ちょうせき)=月や太陽の引力により起こる海水の流れのことです。
潮が動くと、目には見えなくても水中ではプランクトンや小魚が流されるため、水が「運搬路」となって生態系が活発化します。


■ 潮が動くと魚が動く理由


① エサが流れてくるから

・潮が動くと、プランクトンや小魚、甲殻類などのエサが流されてきます
・魚は待っているだけでエサが口の前にくるため、「効率よく捕食」できます


② 酸素が増えるから

・潮が動くと水が撹拌され、酸素が水中に多く溶け込みます
・酸素が多いほど魚は活発に泳ぎやすくなります


③ 隠れ場所が増えるから

・流れのある場所では、海藻や岩の陰などが“潮のよれ”になります
・この「よれ」は魚の隠れ場所や待ち伏せ場所になるため、魚が集まりやすくなります


④ 縄張りが曖昧になる

・潮が速いと縄張りの境界が曖昧になり、他の魚が入りやすくなります
・結果として魚同士の移動が活発になり、釣れるチャンスが増えるのです


■ 潮が止まると魚が動かなくなる理由


① エサが流れてこない

・潮止まりでは、水中の動きがなくなるため、エサが一定の場所に滞留します
・魚は無理に動いて探し回るより「じっとして体力温存」する傾向があります


② 酸素が減る

・水の循環が止まり、溶存酸素量が減ると、魚は無理に動かず、底や陰にじっとします
・特に夏場の浅場では、酸素不足が顕著になります


③ 危険が増す

・潮止まりで視界や流れがないと、魚は捕食されやすくなると本能的に感じます
・そのため、無駄な動きを避ける=「身を隠す」行動が優先されます


■ 釣り人視点でのまとめ

潮の状態 魚の活性 釣れる確率
潮が動く(上げ・下げ) 高い 高い
潮止まり 低い 低い
潮が緩やかに動き始める 徐々に上がる チャンスタイム
急流すぎる 魚が避ける やや下がる場合も

■ 結論

魚は 潮の流れを利用して生きているため、
潮が動く=エサも動く=魚も動く。
潮が止まる=エサが来ない=魚も止まる。

という、ごく自然な生態の表れなのです。

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