海の生き物の中でも、ひときわ人気があるイカとタコ。
どちらも「足が8本以上」「墨を吐く」「寿司ネタにもなる」などの共通点がありますが、実は意外なほど違う生き物です。
「イカとタコって親戚なの?」
「似ているけど、何が違うの?」
そんな疑問に答えるべく、ビジュアル・生態・生物学・味・釣り方まで総合的に解説します。
結論:イカとタコは同じ「軟体動物門 頭足類」だが、別の仲間!
| 分類項目 | イカ | タコ |
|---|---|---|
| 門 | 軟体動物門 | 軟体動物門 |
| 綱 | 頭足綱 | 頭足綱 |
| 目 | 【⚠️】ツツイカ目・ヤリイカ目など | 【⚠️】タコ目(Octopoda) |
| 体の構造 | 10本足(うち2本は長い触腕) | 8本足のみ |
| 骨格 | 軟骨状の「甲(こう)」あり | 骨も甲もなし(完全な無骨) |
| 頭の形 | 流線形で細長い | 丸くて短い |
| 墨袋 | あり(共通) | あり(共通) |
| 目の位置 | 両サイド | 前寄りで正面を見ているような配置 |
| 運動 | ジェット噴射で高速遊泳 | 足で這う・吸盤で岩に張り付く |
| 代表種 | アオリイカ・ケンサキイカ・スルメイカなど | マダコ・イイダコ・ミズダコなど |
つまり、どちらも「頭足類」ではありますが、系統は完全に分かれています。
「親戚だけど、遠い親戚」くらいのイメージが近いでしょう。
見た目の違い:一目でわかるポイントは?
✅ イカ
・体が細長く、**三角形のヒレ(エンペラ)**が左右に広がっている
・足が10本(うち2本が極端に長い)
・泳ぐのが得意で、外洋で群れを作るタイプが多い
✅ タコ
・丸っこいボディに短い足が8本
・体に甲(背骨的な構造)が一切ないため、非常に柔軟
・岩の隙間や海底の穴に住む、底生生物(海底に棲むタイプ)
生態と習性の違い
| 項目 | イカ | タコ |
|---|---|---|
| 生息域 | 主に中層~表層 | 海底や岩場に生息 |
| 生活様式 | 回遊性(群れ) | 単独生活 |
| 捕食方法 | 足で捕らえてクチバシで食べる | 同じく足とクチバシで捕食 |
| 寿命 | 約1年 | 約1~3年(種による) |
※どちらも知能が高く、目が良く、自分の体の色や模様を瞬時に変えられる能力を持っています。
味と食材としての違い
| 比較項目 | イカ | タコ |
|---|---|---|
| 食感 | コリコリ・柔らかい(種類による) | 弾力が強くモチモチ |
| 加熱時の変化 | 火を入れすぎると固くなりやすい | 柔らかく調理できると美味 |
| 刺身向き | アオリイカ、ケンサキイカなど | 生食は少なめ(韓国料理でユッケ風が主流) |
| 加工品 | するめ、塩辛、イカソーメン | 酢ダコ、タコ焼き、煮ダコ |
| 人気料理 | イカリング、イカ焼き | タコの唐揚げ、たこ飯、たこ焼き |
釣り人視点での違い
| 項目 | イカ | タコ |
|---|---|---|
| 釣り方 | エギング、ヤエン、スッテ、船釣りなど多彩 | タコエギ、タコテンヤ、穴釣り、引っ掛け |
| 季節 | 春と秋がハイシーズン(アオリイカなど) | 夏がハイシーズン(マダコなど) |
| 引きの強さ | 意外と強く、スリリング | 根がかりのような重さ |
| エサの使い方 | 活アジ、ルアー中心 | 生きエサ・塩漬け・疑似餌まで幅広い |
まとめ
✅ イカとタコは「頭足類」で親戚ではあるが、進化系統は別
✅ イカは10本足・遊泳タイプ、タコは8本足・岩場住みの底生タイプ
✅ 食感・味・調理法も大きく異なる
✅ 釣りの方法も全く違うので、目的に合わせて装備を選ぶのが重要


