普段から釣った魚を自分で捌く人でも、「ウナギだけは別格」という声をよく聞きます。
なぜウナギの捌きは、他の魚と比べて難しいのでしょうか?
この記事では、魚を捌ける人でもウナギに手こずる理由と、初心者でもウナギを捌くコツや対策を解説します。
■ なぜウナギを捌くのは難しいのか?
1.とにかく「滑る」!まな板の上で暴れる
ウナギといえば、ぬるぬると滑る体表が特徴的。
これは粘液によって身を守るためで、乾燥や細菌からも体を保護する役割があります。
しかしこのぬめりが、包丁の入りを邪魔し、固定も困難にするため、捌きづらさの大きな要因になります。
また、締めた後でも暴れることがあるため、慣れていないと危険すら伴います。
2.通常の魚と「骨の構造が違う」
ウナギは細長い体を持ち、背骨がしなやかで細かいため、真っすぐ切るのが難しいです。
また、骨の付き方や腹膜の構造も独特で、普通の三枚おろしの手順が通用しない場合があります。
3.「目打ち」が必要な特殊作業
ウナギを捌くには、「目打ち」と呼ばれる工程が必須です。
これは、ウナギの頭をまな板に固定するための専用釘を刺し、動かないようにして捌く技術。
慣れていないと打ち方も分からず、固定も甘くなり、危険が伴います。
4.「開き方」が特殊(腹開きではなく背開き)
一般的な魚は腹から開くのが主流ですが、ウナギは背開きです。これは、腹開きにすると内臓の苦味
や臭いが身に移りやすいため、古くから料理人が背から開いて処理する文化が続いています。
この慣れない切り方が、さらにウナギ捌きの難易度を上げています。
■ ウナギ捌きに必要な道具とは?
初心者でも挑戦しやすくするには、道具の準備が重要です。以下をそろえておくと安心です。
| 道具名 | 用途 |
|---|---|
| 目打ち | ウナギの頭をまな板に固定する |
| 金属製のまな板 or 固定器具 | 目打ちを刺すために必要 |
| ウナギ包丁(うなぎ裂き) | 細かくしなりがあり、背開きに最適 |
| すべり止め付き手袋 | 滑るウナギの処理を安全に行う |
| 金たわし or 塩 | ぬめり取り用(調理前に表面をこする) |
■ 初心者でもできる!ウナギ捌きの基本手順
以下は、釣ったウナギを自分で捌きたい人向けの簡易ステップです。
① 締める(活け締め)
・しっかり締めて暴れを止める
・神経締めを行うとよりベター
② ぬめりを取る
・金たわしや塩でしっかりこすって洗う
・流水でぬめりを落とすことで作業がしやすくなる
③ 目打ちを打つ
・頭の後ろ側に目打ちを打ち、まな板に固定する
・固定できない場合はタオルで押さえるのも可
④ 背開きで捌く
・背中側から包丁を入れ、骨に沿って丁寧に開く
・肝や胃袋を取り除く
⑤ 骨を外す
・中骨に沿って身を切り離す
・骨は炙れば骨せんべいに
⑥ 串打ち・焼き工程へ
・蒲焼きや白焼きにするならこの後の串打ちも重要
■ 魚は捌けてもウナギでつまずく理由まとめ
| 比較項目 | 普通の魚 | ウナギ |
|---|---|---|
| 表面の滑り | なし〜少し | 強いぬめりあり |
| 骨の構造 | 固定されていて安定 | 柔らかく捌きづらい |
| 必要技術 | 三枚おろしでOK | 目打ち+背開き |
| 固定のしやすさ | まな板に置くだけ | 専用の固定が必要 |
| 必要道具 | 出刃包丁など | 目打ち・ウナギ裂き包丁 |
■ まとめ:ウナギは「別格」。だからこそ挑戦しがいあり!
ウナギを捌くのは確かに難しい。
しかしそれだけに、捌けたときの達成感と、自分で捌いたウナギを食べる喜びは格別です。
「魚は捌けるけど、ウナギはやったことがない」という方は、ぜひ専用の道具をそろえて挑戦してみてください。
また、初めての方にはYouTubeなどの動画で手順を確認してからの実践がおすすめです。
命をいただくという大切さを感じながら、丁寧に向き合うことで、魚との関係もより深まることでしょう。


