釣り人なら誰しも経験する、「ウナギが持てない問題」。
手にした瞬間、ニュルッと逃げられてしまうあの感覚――。
この記事では、
「なぜウナギはこんなにも滑るのか?」
「どうやって持てば逃げられないのか?」
そのメカニズムと実践テクを、初心者にもわかるように解説します。
1. ウナギが滑るのは“体表の粘液”が原因
ウナギのヌルヌルの正体は、皮膚から分泌される「粘液(ねんえき)」です。
これは保護膜として非常に重要な役割を持っています。
●滑る理由は“自己防衛”
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外敵から逃げるため
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体を傷から守るため
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雑菌や寄生虫の侵入を防ぐため
つまり、**「滑る=生き延びるための戦略」**なのです。
●構造的には“鱗がない魚”ならでは
ウナギには一般的なウロコがなく、体表がむき出し。
そのため、粘液で全身をコーティングして守っています。
2. どのくらいヌルヌルしてるの?
実はウナギの粘液には、水と結びつきやすい「ムチン」という成分が含まれており、
その量は全体重の約1〜2%相当にも及ぶと言われています。
1匹のウナギ(500g)であれば、10g近いヌルヌル粘液が出ていることになります。
しかも触れば触るほど分泌されるので、力で押さえつけても無駄に滑るだけです。
3. ウナギをつかむコツは「力」より「コントロール」
力任せに握っても、ツルッと抜けてしまうウナギ。
ここで必要なのは、「握力」ではなく「ポイントを押さえた持ち方」です。
●オススメの持ち方
✅ タオルを使う
乾いた布や軍手、タオルを使ってつかむと、粘液を吸収して滑りにくくなります。
ウナギ調理専門店でも「乾いた布で挟む」ことが基本です。
✅ 首の後ろをしっかりつかむ
ウナギの「エラの後ろあたり」は比較的動きが少なく、持ちやすいポイント。
ここを押さえれば体のうねりをコントロールできます。
✅ まな板に押しつける
滑るのは空中だけ。板に押しつけると滑りが大幅に減少します。
調理時は「押しつけて固定 → 頭を釘打ち or 刺し込み」で安定します。
4. 現場での実践テクニック
●釣った直後の処理
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タオルで素早くつかむ
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ストリンガーやスカリで泳がせておく(活かして泥抜き)
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絞める前は、クーラーの氷水で仮眠させると扱いやすい
●暴れるときは?
氷水で冷やすことで一時的に動きが鈍くなります。
“しめ縄状態”になるのを防ぐためにも、素早く冷却&締め処理が大切です。
5. ヌルヌルは悪者ではない!
ウナギのヌルヌルは、ただの迷惑者ではありません。
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乾燥を防ぎ、長時間生存させる
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粘液の中に抗菌作用がある
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焼いたときに表面が香ばしくなる要素にもなる
つまり、「滑る=新鮮な証拠」と捉えることもできます。
処理は難しくても、その分美味しい魚。だからこそ釣り人に人気があるのです。
まとめ:ウナギの滑り対策は“構造理解”が鍵
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 滑る原因 | 粘液(ムチン)による保護膜 |
| 特徴 | 鱗がなく、体表がむき出し |
| 効果的な持ち方 | タオルで首元(エラ後ろ)を押さえる |
| 処理の工夫 | 氷水で冷やす+まな板で固定 |
| ポジティブな面 | 抗菌作用+美味しさの証 |
釣り人への一言
「ヌルヌルで持てないから、ウナギはちょっと…」という方も多いですが、
コツさえつかめば驚くほど簡単に扱えるようになります。
釣って楽しい、食べて美味しい。
そしてちょっとスリリングな格闘が味わえるのも、ウナギ釣りの醍醐味です!


