「同じマグロなのに、どうしてこんなに見た目が違うの?」
スーパーの刺身コーナーで、色鮮やかな赤身の“本マグロ”の隣に、白っぽく淡いピンク色をした
“ビンチョウマグロ”が並んでいるのを見て、そう思った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ビンチョウマグロと本マグロの色・味・価格の違いについて、科学的な根拠とともに詳しく解説します。
マグロ選びの参考になる知識が満載です!
● 色の違いは「筋肉成分」と「酸素の使い方」にあった!
ビンチョウマグロの身が白っぽいのは、「ミオグロビン」という筋肉色素の量が少ないからです。
ミオグロビンは酸素を筋肉に運ぶ役割をもち、この成分が多いと鮮やかな赤色になります。
一方、本マグロ(クロマグロ)は長距離を高速で泳ぐ回遊魚の王者。
そのため、酸素を大量に必要とし、ミオグロビンの含有量が非常に高く、赤く濃い身になります。
対してビンチョウマグロは運動量がやや少なく、ミオグロビンも少なめ。
結果として、身が淡いピンク〜白色になり、「安っぽい」と感じられるのです。
● 味や脂の乗りにも大きな差がある
本マグロは赤身にも旨みが凝縮されており、トロの部分には高級寿司ネタにも使われるほどの脂が乗っています。
特に養殖本マグロは脂のノリが強く、「ねっとり」「とろける」ような食感が特徴です。
ビンチョウマグロは、あっさりとした味わいで、脂も少なめで淡泊。
そのため、ヘルシー志向の方や、クセのない魚が好きな方には人気がありますが、“濃厚なマグロ”を期待すると物足りなく感じることもあります。
● 値段の違いは「漁獲量」「人気」「味」の三拍子
価格に関して言えば、ビンチョウマグロは圧倒的にリーズナブル。
1パック300〜400円前後で購入できることが多く、家計にやさしい存在です。
その理由は以下の3つ。
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漁獲量が多く、世界中で水揚げされているため
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味が淡泊なため、人気が本マグロほど集中しない
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加工用(ツナ缶など)にも多く使われている
一方で本マグロは、漁獲制限や資源管理の対象となっており、漁獲量が限られています。
加えて、“特別感”をもった人気の魚として高値で取引されるため、どうしても価格が高くなります。
● ビンチョウマグロには“良さ”もある!上手な活用術
「安っぽい」という印象をもたれがちなビンチョウマグロですが、調理次第では美味しく食べられる魅力的な魚です。
おすすめの食べ方は以下の通り。
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炙り:軽く表面を炙ることで、香ばしさとコクが加わる
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ユッケ風:ごま油・醤油・卵黄で味付けすると旨味アップ
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漬け:醤油ダレに浸けてしっかり味を染み込ませると高級感もUP
見た目や色にとらわれず、「料理用マグロ」として活用すればコスパ最強です。
● まとめ:ビンチョウマグロは“安い”けど“価値ある魚”
本マグロとビンチョウマグロの色や価格の違いは、筋肉構造・生活スタイル・市場評価によるもの
であり、「同じマグロ」といってもまったく異なる魚と言ってもよいでしょう。
しかし、ビンチョウマグロにはそのあっさりとした味わいと価格の手頃さという魅力があります。
「見た目で損してる」と感じるかもしれませんが、使い方次第では毎日の食卓に嬉しい一品になります。
“高級=美味しい”とは限りません。
その日の気分や料理に合わせて、上手に使い分けましょう!


