「カツオ」といえば、たたきや刺身のイメージが強いですが、実は内臓の一部も立派な食材であることをご存じでしょうか?
特に新鮮なカツオであれば、内臓の一部は絶品珍味として古くから珍重されてきました。
この記事では、カツオのどの内臓が食べられるのか、どのように調理すれば美味しく食べられるのか、そして注意点までを徹底解説します。
これを読めば、釣ったばかりのカツオを**「余すことなく味わう」**ことができるようになります。
カツオの内臓、食べられる部位はどこ?
カツオの内臓は、基本的にすべて食用にはなりませんが、いくつかの部位は調理次第で美味しく食べられます。
代表的な可食部は以下の通りです。
① 心臓(ハツ)
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【特徴】鶏のハツと似た味と食感。
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【おすすめ調理法】塩焼き、串焼き、バター炒め。
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【ポイント】新鮮なものは臭みもなく、食感もプリプリ。居酒屋でも「カツオのハツ焼き」として提供されることがあります。
② 胃袋(カツオのミノ)
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【特徴】ややコリコリとした食感。牛のミノに似た独特の噛み応え。
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【おすすめ調理法】湯引き、味噌煮、ポン酢和え。
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【ポイント】表面のぬめりを丁寧に取り除き、しっかり下処理をすれば美味しく食べられます。
③ 肝臓(レバー)
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【特徴】濃厚で鉄分を感じる味わい。
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【おすすめ調理法】甘辛煮、レバーペースト風、バターソテー。
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【注意点】傷みやすいため、鮮度が落ちたものは絶対に避けましょう。
④ 腸(たまに珍味扱い)
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【特徴】地域や漁師料理では、塩漬けや塩辛にすることも。
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【おすすめ調理法】塩辛、塩ゆで
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【注意点】必ず丁寧に洗浄と加熱が必要。食中毒リスクがあるため初心者には不向きです。
食べてはいけない部位・注意すべき内臓
以下の部位は、一般的には食用に適さない、もしくはリスクが高いため避けるべき部位とされています。
・血合いの塊(大型の静脈)
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血液を多く含む部位で、生臭みが非常に強い。
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魚体によってはアニサキスが入り込む可能性もあるため注意。
・胆のう(にが玉)
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誤って潰すと苦味と臭みが全体に広がります。絶対に破らないこと!
・腸管全体(とくに下部)
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雑菌が繁殖しやすく、衛生管理が難しいため非推奨。
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熟練した料理人や漁師が処理する場合のみ使用。
カツオ内臓を美味しく食べるための5つの鉄則
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必ず釣った当日か翌日に処理
→ 腐敗が非常に早い。冷蔵でも1日が限度。 -
血抜き・内臓処理は早めに行う
→ 臓器が鮮度を保てる時間は極めて短い。 -
加熱を基本とする
→ 生食は危険。アニサキス・腸炎ビブリオ対策のため必ず火を通す。 -
食感を活かす調理を心がける
→ 心臓や胃袋は「コリコリ」感を活かした料理が◎ -
苦玉(胆のう)には絶対に触れない
→ 潰してしまうと身全体に苦味が広がり、台無しに。
漁師料理や地方の珍味としても愛されるカツオの内臓
特に土佐(高知県)では、カツオの内臓を利用した郷土料理がいくつか存在します。
なかでも有名なのが以下のメニュー。
・「カツオのハランボ」
※ 内臓ではなく腹身の部位だが、内臓周辺の脂が強い場所で珍重される。
・「カツオの酒盗(しゅとう)」
※ 主にカツオの内臓を塩漬け・熟成させた発酵食品で、日本酒との相性が抜群。
※ 塩辛いが、旨味が非常に濃く「珍味の王様」と呼ばれることも。
カツオの内臓を自宅で扱うなら?
初心者には「心臓」や「胃袋」がおすすめです。
これらは比較的扱いやすく、火を通すことで風味が安定し、美味しく仕上がります。
ただし、家庭で処理する際は鮮度が命!
スーパーで購入する場合、内臓付きのカツオはほとんど販売されていませんので、釣り上げたカツオを自分で処理する必要があります。
また、内臓の可食部を狙うなら、釣ったその場で海水氷で即冷却し、持ち帰ったらすぐに処理が基本です。
まとめ:カツオの内臓は「知る人ぞ知る美味」
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食べられるのは「心臓」「胃袋」「肝臓」「腸(一部)」
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「胆のう」や「下腸管」は非食用。注意が必要。
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鮮度命!下処理と加熱が必須。
カツオの内臓は、適切な処理と調理をすれば、驚くほど美味しい一品になります。
釣り人にとっては、「釣った人だけが味わえる贅沢」でもあり、まさに海からのご褒美とも言える存在です。
釣ったカツオを丸ごと味わいたい方は、ぜひこの内臓グルメにも挑戦してみてください!


