イラは石鯛釣りの外道で良く掛かり、リリースされるが、これの食味や食べ方

イラは底物釣り師の中では、「ポッポ」と呼ばれています。

イラ(学名:Choerodon azurio、ベラ科の魚)は、石鯛釣りなどの際によく外道として釣れる魚ですが、実は非常に美味しい白身魚です。見た目で敬遠されがちですが、正しく調理すれば刺身でも焼き物でも絶品。以下に特徴とおすすめの食べ方をわかりやすく解説します。


● イラの特徴

・ベラ科の魚で、全長30〜50cmほどになる
・赤茶色〜ピンク色の体に、青い斑点があるのが特徴
・肉厚で上質な白身を持つ
・潮通しのよい磯に多く、石鯛・グレ狙いで外道として掛かりやすい


● 食味の特徴

✅ 身はやや水分が多いが、加熱でふっくら仕上がる
✅ 刺身はコリコリ食感で、熟成すると旨味が増す
癖がなく、脂もほどよく上品
✅ 煮ても焼いてもよし。下処理次第で化ける魚


● おすすめの食べ方5選


①【刺身(締めて1~2日寝かせると◎)】

・釣ってすぐ血抜きし、氷締め
・三枚おろしで皮を引き、薄めに切る
・やや水分が多いので、一晩熟成(寝かせ)がおすすめ

→ 食感は真鯛に似ており、噛むほどに旨みあり


②【塩焼き】

・ウロコと内臓を取り、腹に塩をまぶす
・表面にもまんべんなく塩
・中火でじっくり焼く

→ 水分多めなので、皮目がパリっとなるまで焼くのがポイント
→ 柚子やすだち、ポン酢と好相性


③【煮付け】(特に味がしみやすい)

・姿煮でも切り身でもOK
・「醤油・酒・みりん・砂糖・生姜」の定番ダレで
・身崩れしにくく、ふっくら柔らかに仕上がる

→ 煮汁をしっかり吸って、白ごはんとの相性抜群


④【ムニエルやソテー】

・三枚おろし後、塩こしょう+小麦粉
・バターとオリーブオイルでこんがり焼く
・最後に白ワインやレモンをふる

→ 洋風にも合う。タラやスズキの代用にもなる良質な白身


⑤【アラ汁(味噌汁・潮汁)】

・頭・骨・カマを使い、香ばしく焼いてから出汁に
・大根や豆腐と合わせて味噌仕立て、または潮汁に

→ 上品でコクのある出汁がとれます
残さず味わいたい方におすすめ


● 注意点と下処理のコツ

ウロコが硬くて多いため、しっかり取る
身にやや臭みがある個体もいるので、血抜きと腹ワタ処理は丁寧に
・釣ってすぐ内臓を出し、冷やすと臭みは激減


● まとめ:イラは「捨てたら損」の高級白身魚!

✅ 外道扱いされがちだが、食べてみると一気に評価が変わる魚
✅ 熟成させれば刺身で、火を通せばふっくら絶品
✅ 下処理をしっかりすれば、石鯛にも負けない美味しさ


🎣 もし釣れたら「外道か…」と捨てず、ぜひ持ち帰って一度食べてみてください。
捌く手間をかける価値、十分にあります。

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