夏の釣りシーズンになると、防波堤や沖釣りでよく釣れる「シイラ(鱪)」。
その独特な形状とカラフルな体色、そして時に驚くほどの大きさで、多くの釣り人を驚かせます。
しかし――
「シイラって外道じゃないの?」
「食べても美味しくないって聞いたけど……」
そんな声が聞こえてくるのも事実です。
この記事では、そんなシイラの“外道魚説”と“高級魚説”を、釣り人・料理人の視点から徹底的に掘り下げます。
シイラとは?基本情報をおさらい
・分類:スズキ目シイラ科
・最大体長:150cm超(大型個体は10kg以上)
・別名:マンビキ、マヒマヒ(英語名)、ドルフィンフィッシュ
・生息域:黒潮など暖流域。夏季は日本近海にも多数来遊
青物系の回遊魚として、船釣りやルアーフィッシングでよくターゲットになります。
シイラが「外道魚」と言われる理由
① 食味の好みが分かれる
シイラの身は柔らかく、やや水っぽいと感じる人もいます。
刺身で食べるには「鮮度管理」が非常に重要で、時間が経つと臭みが出やすいのが欠点です。
② 釣りのターゲット外になりがち
ブリやカツオなどの人気ターゲットを狙っている最中に掛かると、「なんだ、シイラか……」という反応になりがち。これが“外道扱い”される主な理由です。
③ 見た目が派手で敬遠されがち
色鮮やかな体表と平たい頭部のインパクトが強すぎて、初見の人に「毒でもあるのでは?」と思わせてしまうこともあります。
ではなぜ「高級魚」とも言われるのか?
① ハワイでは「高級魚マヒマヒ」として流通
ハワイやアメリカでは「マヒマヒ(Mahi-mahi)」という名で高級魚として親しまれています。
レストランではグリルやソテー、ムニエルなどで提供され、しっとりした白身が大人気です。
② 鮮度管理すれば極上の味
釣った直後に**血抜き→神経締め→冷却(海水氷)**までしっかり行えば、臭みは出ず、刺身やフライ、ムニエルで驚くほど美味しくいただけます。
③ フレンチやイタリアンでの需要
国内でも、イタリアンやフレンチのシェフの中には「旬のシイラは絶品」と語る人もおり、**“和食以外のジャンルで評価が高い”**魚でもあります。
釣ったシイラを美味しく食べるコツ
✅ 釣ったら即血抜き!
→ エラを切って、しっかり血を出しましょう。
✅ 海水氷で冷却
→ 真水は浸透圧で身を壊す恐れがあるため、必ず海水氷で冷やしましょう。
✅ 刺身で食べるなら“釣ってすぐ”か“熟成後”に
→ シイラの身は非常にデリケート。刺身なら「当日中」か「2日熟成」がベストです。
✅ 加熱調理が得意!
→ フライ、ムニエル、バターソテーが特におすすめ。クセがなく、ふわっと仕上がります。
結論:シイラは“扱い方次第で高級魚”!
・釣り人には外道として見られることがある
・だが、鮮度管理と調理法次第では“驚くほど美味”
・海外では高級魚として人気
シイラは「釣って終わり」ではなく「釣ってからが本番」。
正しい知識で扱えば、食卓で主役を張れるポテンシャルを持っています。
今年の夏は、シイラの魅力をぜひ再発見してみてください!
よくある質問(FAQ)
Q:刺身で食べても安全?
→ 釣ってすぐ締めて冷却すればOK。長時間放置すると鮮度が落ちやすいので要注意。
Q:冷凍して保存できる?
→ 下処理をきちんと行えば冷凍も可能。ムニエルやフライ用に切り身保存が便利です。
Q:寄生虫の心配は?
→ アニサキスの報告例は非常に少ない魚種ですが、生食の際は目視確認を。


