なぜ白子は高級なのに、真子(魚卵)は安いのか?釣り人も知っておきたい価格差の理由とは

はじめに:白子と真子はどちらも魚の“生殖腺”

・魚の「白子」と「真子」は、オスとメスの性腺のことを指します。
・白子=オスの精巣(しらこ)
・真子=メスの卵巣(まこ)

・見た目や味、食感が大きく異なるため、まったく別物のように感じられますが、どちらも本来は繁殖のための重要な器官。

・それにもかかわらず、市場では「白子=高級」「真子=安価」といった価格の格差があります。

・なぜこのような差が生まれるのでしょうか?


白子の価格が高い理由

① 希少価値が高い(オスの数が少ない)

・白子はオスの魚からしか取れません。
・魚の種類によっては、オスの割合が少ないことも多く、真子よりも圧倒的に数が少ない。

・つまり「供給量が少ない=希少性が高い」ため、自然と価格が上がるのです。


② 加熱で美味しく、味のポテンシャルが高い

・白子は加熱してもトロッとした食感を保ち、クリーミーで濃厚な旨味を味わえる。

・鍋、焼き物、天ぷら、ポン酢あえなど、和食料理店でもメニューにしやすく、高級食材としての価値がつきやすい。


③ 鮮度保持が難しく、高リスクな流通

・白子は傷みやすく、冷蔵・冷凍の温度管理が必要。

・取り扱いに慎重さが求められるため、「手間のかかる高級品」として位置づけられます。


④ 食べる層が明確で、需要が高い

・冬季になると「タラの白子」や「フグの白子」は、料亭・寿司屋・居酒屋で高値で取引されます。

・特にグルメ層に人気があり、「白子が食べたいからこの店に行く」というような指名買い需要もあるため、価格が維持されやすいのです。


真子(魚卵)の価格が安い理由

① 大量に手に入る(メスの魚が多い)

・魚の卵は産卵前になると大きく成長し、非常に重くなります。1匹で数百グラム以上の真子が取れることも。

・魚の種類によってはメスの比率が高く、1度に大量の真子が水揚げされることもあります。

・この「供給の多さ」が価格を押し下げる一因になっています。


② 調理が難しく、一般家庭で敬遠される

・真子は煮崩れしやすく、火の通し加減が難しい。

・家庭での処理(血抜き・臭み取り)が面倒なため、スーパーでも敬遠されがち。

・結果として「プロ向けの食材」として扱われ、一般流通での価値が高まりづらいのです。


③ 味のクセや見た目で好みが分かれる

・プチプチとした食感が特徴の真子ですが、白子のような濃厚さやとろみがないため、物足りなさを感じる人もいます。

・また、血管が浮いていたり、色が濃かったりと、見た目のインパクトで敬遠されるケースも。

・こうした理由で、真子は一般向けに人気が出にくく、価格も高騰しません。


④ 加工品としての需要が限定的

・白子は冷凍や瓶詰、レトルトなどで加工しやすく、業務用商品としての展開も豊富。

・真子は加工してもパサついたり、風味が落ちたりしやすく、商品化が難しい面があります。

・そのため、「流通の選択肢」が狭く、付加価値がつきにくいのです。


実際の市場価格はどれくらい違うのか?

食材名 おおよその価格(100gあたり) 特徴・用途
タラの白子 400~800円 高級鍋物・ポン酢・焼き白子など
フグの白子 1000円以上(希少) 超高級食材・加熱必須
カレイの真子 100~200円程度 煮付けや唐揚げが主流
イワシの真子 50~100円程度 佃煮や煮物に利用される

・このように、白子は高級料理店で需要が高く、真子は家庭料理や佃煮向けの「副産物」扱いになる傾向があります。


真子は安くて栄養豊富な“隠れた優良食材”!

・真子は安価で手に入りやすいだけでなく、栄養面でも侮れません。

真子に含まれる主な栄養素

  • タンパク質

  • ビタミンE(抗酸化作用)

  • ビタミンB12(造血作用)

  • オメガ3脂肪酸(血液サラサラ効果)

・さらに、魚種によってはミネラルやコラーゲンも豊富で、美容や健康にも良いとされています。


まとめ:価格の差は“供給量・扱いやすさ・需要”の差だった!

・白子は「希少性」「調理のしやすさ」「高級料理での需要」により価格が上昇。
・真子は「大量に取れる」「調理が難しい」「一般ウケしにくい」ため価格が抑えられがち。

・しかし、安くても美味しく、栄養豊富な真子は“知る人ぞ知るコスパ食材”といえます。

・釣り人にとっては、「真子を捨てるなんてもったいない!」という意識で、ぜひ家庭料理に取り入れてみてください。

真子とは魚卵のこと。釣太郎

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