■ カツオは「釣り物」の方が美味しいって本当?
スーパーや鮮魚店で売られているカツオ。
「一本釣り」や「釣り物」と表示されたものが高値で並ぶ理由をご存知でしょうか?
実はカツオは漁法によって味が大きく変わる魚。
その中でも「網で獲られたもの」と「釣りで獲られたもの」では、味・鮮度・色合いがまったく違うのです。
この記事では、なぜ釣りのカツオが美味しいのか?
その理由を科学的かつ漁業の視点からも深掘りしてご紹介します。
■ 網で獲ったカツオと釣ったカツオの違い
【1】網漁のカツオは「大量同時捕獲」
・巻き網などで群れごと一気に捕獲
・水揚げまでに暴れまわり、体力を消耗
・網の中で酸欠や擦れによって死後硬直が早まる
・締め処理もできず、血が体内に残る
➡ 結果、身色がくすみ、ドリップ(血水)が出やすくなる
➡ 鮮度が落ちやすく、魚特有の臭みも出やすい
【2】釣りのカツオ(一本釣り)は「活きたまま締める」
・一本ずつ針でかけた直後に船上で活締め
・すぐに血抜きし、氷で急冷
・死後硬直の進行を抑え、鮮度が長持ち
・身が透き通るような赤色を保つ
➡ ドリップが出にくく、食感はモチモチ
➡ 血なまぐささが無く、刺身に最適な状態で市場へ
■ 食味の差は「見た目」でも分かる
| 特徴 | 網漁カツオ | 一本釣りカツオ |
|---|---|---|
| 身色 | 茶色がかった赤 | 鮮やかな赤〜ピンク |
| ドリップ | 多い | 少ない |
| 食感 | やや水っぽい | モチモチ・ねっとり |
| 臭み | やや強い | ほぼ無臭 |
| 刺身適性 | 低め | 高め(プロも指名買い) |
■ 一本釣りは「漁師の手仕事」から生まれる芸術
高知の「土佐の一本釣り」や和歌山の「ケンケン釣り」は、漁師が長年の技術で磨き上げた伝統漁法です。
大量漁獲を目的とせず、魚一匹ずつに向き合いながら丁寧に扱う。
この手間こそが、カツオを「絶品の刺身」に変える最大の要因です。
近年は「一本釣り表示」があるだけで、価格が1.5~2倍になることも珍しくありません。
■ スーパーで見分ける「美味しいカツオ」の選び方
✅ 釣り物の表示があるもの(一本釣り・活締め)
✅ 身の色が鮮やかで透明感がある
✅ ドリップが出ていない
✅ 刺身コーナーで「生カツオ」と表記されているもの
■ まとめ:カツオは「網より釣り」で選ぶのが鉄則!
カツオはデリケートな魚で、どのように水揚げされたかが味に直結します。
同じ「カツオ」でも、
● 網で暴れて死んだカツオと
● 一本釣りで活締めされたカツオとでは
まったくの別物と言っていいほど味に差があります。
スーパーや市場で見かけたら、「釣り物」や「一本釣り」のラベルを目印に選びましょう!


