釣った魚を捌いていると「骨の多さ」に驚くことがあります。
しかし、魚の骨は単に「多い」「少ない」だけではなく、役割や種類ごとにきちんと分類されています。
本記事では、魚の骨が全部で何本あるのか?
さらに「部位ごとの骨の名前・役割・数」まで徹底的に解説します。
釣り人、料理人、魚に興味がある方におすすめの保存版です。
魚の骨は何本あるのか?
まず結論から。
魚の種類やサイズによって多少違いはありますが、一般的な硬骨魚類(例えばマダイやサバ、アジなど)は約150~400本の骨を持っています。
この数は哺乳類(ヒト約206本)よりも多く、柔軟性と水中での運動性能を高めるために発達しています。
特に小骨(細かい支骨)まで含めると、かなりの数になります。
魚の骨を部位別に完全紹介
では、魚の骨をわかりやすく分類していきます。
以下は、釣りや料理でよく扱う硬骨魚(アジ、サバ、タイ、イワシなど)の代表例です。
① 脊椎骨(せきついこつ)
・背骨部分
・魚体中央を貫くメインの骨
・30~70個前後(種類による)
② 頭骨(とうこつ)
・頭部を形成する骨
・脳・目・エラなどを保護
・約50個前後(非常に複雑)
主な構成要素:
・上顎骨
・下顎骨
・頭頂骨
・側頭骨
・篩骨(しこつ)
・後頭骨 など
③ 肋骨(ろっこつ)
・内臓を保護
・10~30本前後
④ 上部支持骨(じょうぶしじこつ)
・背ビレを支える骨
・背ビレの数だけ存在(5~20本程度)
⑤ 下部支持骨(かぶしじこつ)
・尻ビレ(肛門ヒレ)を支える骨
・5~15本程度
⑥ 尾骨(びこつ)
・尾ビレを支える骨
・5~10本前後
⑦ 小骨(しょうこつ・小さな支骨)
・身の中に多数存在
・サバ、イワシ、アユ、コイ、フナなどに多い
・種類により50~200本以上も
魚種ごとの骨の本数例
| 魚種 | 骨の本数(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| アジ | 約200本 | 小骨が少なく食べやすい |
| サバ | 約250本 | 柔軟性の高い小骨多数 |
| マダイ | 約300本 | 大型魚で骨がしっかり |
| イワシ | 約400本 | 小骨が非常に多い |
| サンマ | 約300本 | 背骨と細かい小骨 |
※あくまで標準的な参考値です。個体差・成長段階で多少の違いがあります。
骨の役割|なぜこんなに骨が多いのか?
魚の骨は単に「体を支える」だけではありません。
多様な役割があります。
・【柔軟性】
→ 脊椎骨の連結が滑らかな曲線運動を可能に
・【内臓保護】
→ 肋骨が内臓を守る
・【推進力】
→ 支持骨がヒレを支え、推進と方向転換を制御
・【摂餌・防御】
→ 歯や顎骨は獲物を捕え、硬い骨は天敵から身を守る
・【浮力調整】
→ 骨の中に空洞を持つ種類も存在(浮袋と連動)
骨が多い魚・少ない魚の違いは?
骨が多い魚
・イワシ、アユ、ウグイ、フナ、コイ など
・泳ぎが滑らかで細かい動きが得意
・小骨が密集し、料理には注意が必要
骨が少ない魚
・カツオ、マグロ、ブリ、カジキ など
・高速で直線的に泳ぐ回遊魚
・骨格は筋肉に比べシンプル
骨取り加工が進化している理由
近年は「骨取り加工済みの切り身」がスーパーで増えました。
これは小骨を嫌う消費者ニーズと、最新の機械技術進化が背景にあります。
特に高齢者や子ども向けに「骨なし魚」は人気です。
まとめ
・魚の骨は一般的に150~400本程度
・部位ごとに複雑な役割がある
・魚種によって骨の多さは大きく違う
釣り人・料理人にとって魚の骨は少々厄介な存在ですが、魚の運動性能や生態に深く関わっています。
次に釣った魚を捌くときは、ぜひこの「骨の秘密」にも注目してみてください。


