和歌山・南紀地方の海岸を歩いていると、時々見つかる奇妙な漂着物。
細長いボディにカンナ(針)がついた人工物。
これは多くの場合、エギ(イカ釣り用ルアー) です。
釣り人にはお馴染みの光景ですが、一般の方には「何これ?」と不思議がられる漂着物のひとつ。
本記事では、南紀の海でよく見かける打ち上げエギについて、特徴・背景・注意点を釣り人目線で詳しく解説します。
エギとは?|アオリイカ釣りの必需品
・正式名称は「餌木(えぎ)」
・元々は木製だったが、現在はプラスチックや布巻き製が主流
・アオリイカ・コウイカなどのイカ類を狙う専用ルアー
・南紀地方は全国有数のエギング人気エリア
エギの構造
・ボディ:小魚やエビを模した形状
・布巻き:本物らしさを出すカラフルな外装
・カンナ(針):後部に複数の針が放射状についている
なぜエギがビーチに打ち上げられるのか?
① 根掛かりによるロスト
・岩礁帯の多い南紀ではエギが海底の岩や海藻に引っかかりやすい
・ラインブレイクして流され、やがて浜に打ち上がる
② 強風や高波で流出
・春・秋のシーズン中は北西風や台風の影響でロストが増加
・沖へ流されたエギが黒潮や沿岸流に乗って戻ってくることも
③ 海中ゴミとして漂流
・長期間漂流したエギが傷んで浜に流れ着く
・布が剥がれ、中のプラスチック芯だけ残った状態も多い
南紀で打ち上げエギが多い理由
・全国屈指のアオリイカ好漁場(みなべ・白浜・すさみ・串本など)
・エギング愛好者が一年中訪れる人気エリア
・春の親イカ狙い・秋の新子狙い、通年ハイシーズンが続く
・結果、ロストエギの数も比例して多くなる
拾ったエギは再利用できる?
① 状態次第で修理可能
・布巻きを貼り直せば再利用可能な場合も
・サビや破損が激しい場合は難しい
② 海ゴミ問題も意識を
・プラスチック製品のため、長期間分解されにくい
・できるだけ回収・適切に廃棄するのが釣り人のマナー
釣り人だからこそ意識したい「流れ着く釣り具」の現実
・失ったエギが、いずれ海洋ゴミになる現実
・ロストを減らす釣り方(底取りの工夫・ライン管理)が重要
・釣行後のビーチクリーンも南紀の自然を守る活動のひとつ
まとめ
南紀のビーチに打ち上げられるエギは、釣り人にとっては「釣りあるある」。
しかし自然環境への配慮も忘れずにいたいものです。
アオリイカの豊かな南紀の海を、これからも永く楽しむために——
釣り人一人ひとりの意識が大切です。


