アオリイカも魚も、卵から孵化して成長できる確率は同じ?【釣り人必読・海の生存競争を徹底解説】

■ 卵から成魚まで生き残る確率はどのくらい?

海には無数の命が生まれます。
アオリイカも魚も、毎年大量の卵を産み落としますが、果たして卵から成長できる確率は同じなのでしょうか?

結論を先に言えば
「おおまかには似ているが、種によってかなり違う」
というのが正しい答えです。


■ まずは大前提:海の命は圧倒的に「弱肉強食」

海の生き物はほぼ例外なく大量の卵を産み、大量に死滅し、わずかだけが成体になる仕組みで成り立っています。
これを「多産多死戦略(R戦略)」と呼びます。

・アオリイカ → 一度に数千〜数万個の卵を産卵
・マダイやアジ → 一度に数十万〜数百万個の卵を産卵
・クロダイやスズキ → 数百万個以上産むこともある

しかし成体まで育つのは、たった数匹です。


■ アオリイカの生存確率

・卵:1〜3mm程度の粒を数千〜数万個産卵
・孵化:2週間〜1ヶ月で孵化
・孵化後すぐに泳ぎ出す(プランクトン期はほぼ無い)

孵化後はすぐに泳げるため、他の魚に比べて若干捕食リスクは低いとも言われますが
やはり99%以上は敵に食べられてしまいます。

● 生き残り率イメージ

・卵1万個 → 成体まで育つのは1〜5匹程度(0.01%〜0.05%)


■ 魚(例:マダイやアジ)の生存確率

・卵:非常に微細で水中に漂う浮性卵(ふせいたまご)
・孵化:数日で孵化
・孵化後は数週間〜数ヶ月の浮遊幼生期(プランクトン生活)

この浮遊期に大量の捕食を受け、生存率はさらに低下します。

● 生き残り率イメージ

・卵100万個 → 成体まで育つのは10〜100匹程度(0.001%〜0.01%)


■ 比較まとめ表

項目 アオリイカ 一般的な魚類(マダイなど)
卵の数 数千〜数万個 数十万〜数百万個
孵化後の生活 すぐに遊泳可能 浮遊期(プランクトン生活)
天敵の多さ 比較的少なめ 非常に多い
生存率 0.01〜0.05% 0.001〜0.01%

■ なぜ違いが出るのか?

・アオリイカは浮遊せず、自力で泳げるので捕食リスクを一部回避できる
・魚の幼生は浮遊して漂うため無防備に食べられやすい
・魚の方が卵数を桁違いに多く産み、数の力で補っている

つまり、戦略の違いが生存確率の差となって現れています。


■ 釣り人目線で見た「海の生存競争」

釣り人が釣る魚やアオリイカは、すでに「奇跡の生存競争を勝ち抜いたエリート個体」ばかりです。

・数百万分の1を生き延びたマダイ
・数万分の1を生き延びたアオリイカ

だからこそ、釣れた時の喜びもひとしおです。


■ まとめ

・アオリイカと魚の卵から成魚までの生存率は「似て非なるもの」
・アオリイカの方が若干生存率が高い傾向
・魚は膨大な卵数でリスクを補う
・どちらも圧倒的な弱肉強食の世界を生き抜いている

海の命は、数の上ではほぼ99%以上が途中で命を落とします。
その中から生き残った命を、釣りを通じてありがたくいただく──
これも釣り人が自然に対して持つべき敬意のひとつかもしれません。

海の命は、数の上ではほぼ99%以上が途中で命を落とします。アオリイカも魚も、卵から孵化して成長できる確率は同じ?釣太郎

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