海の堤防や港でふと水面をのぞくと、ゆったり泳ぐ黒鯛(チヌ)が見えることがあります。
「お、いるじゃないか!」
しかし、実際に竿を出しても簡単には釣れない――。
これは釣り人なら誰もが経験する【見えチヌ】現象です。
今回は、この【見えチヌは釣れないのか?】という疑問を、釣り人向けに詳しく解説します。
見えチヌとは?なぜ見えるのか?
・浅場で黒鯛が目視できる状況を、釣り人の間では「見えチヌ」と呼びます。
・特に春〜夏の穏やかな日中、波も濁りも少ない時間帯に多く見られます。
・水温が安定し、餌となるカニや貝が豊富な場所に黒鯛が集まりやすくなるのです。
見えチヌが釣れない理由
実は、多くの見えチヌは「警戒モード」に入っています。
・水面近くをウロウロしている個体は、すでに人の気配や影を察知していることが多い
・黒鯛は非常に臆病で、違和感を少しでも感じると口を使わない
・釣り人が近づくと、さらに警戒心が強まり、完全に食い気をなくしてしまう
つまり、見えた瞬間にはすでに「釣りにくい状態」に入っているわけです。
それでも釣れる時はある
もちろん、条件が整えば見えチヌも釣れます。
ポイントは以下の通りです。
・【低活性時より高活性時を狙う】
→産卵前や潮が動き出すタイミングが狙い目。
・【そっと静かにアプローチする】
→物音や振動を立てない。影を落とさない。
・【自然にエサを送り込む】
→潮に乗せた自然な流し込み、落とし込み釣法が有効。
・【極細仕掛けを使う】
→ハリス1.2号以下の極細仕掛けが有効な場面も。
見えチヌ専用の攻略法|釣り人が試したい5つのテクニック
① 落とし込み釣り(ヘチ釣り)
・黒鯛釣りの王道テクニック。
・堤防際にそっとエサを落とし込み、自然に沈める。
・カニやイガイ(貝類)が有効餌。
② 潮の流れを読む
・潮のヨレにエサを流し込むと、警戒心が緩む。
・潮が止まった瞬間はチャンスが減るので避けたい。
③ 長竿を使った遠距離アプローチ
・手前に近づかず、5〜6mの長竿で仕掛け投入。
・魚にプレッシャーを与えにくい。
④ 逆光を利用する
・太陽の位置を背にしない(魚から見て逆光)と警戒されにくい。
・朝夕の低い角度の光は特に重要。
⑤ 餌を小さくする
・大きい餌は警戒されやすい。
・カニ1匹よりもハサミだけ、小粒のイガイなどが効果的。
見えチヌは「居る証拠」と考えよう
見えチヌ=釣れない
というわけではありません。
むしろ、
「ここに黒鯛がいる」という大事な情報です。
・潮や時間を変えて再挑戦
・アプローチ方法を変える
・エサの種類を変える
柔軟な戦略変更が、釣果に繋がります。
まとめ|見えチヌは釣り人の腕が試されるターゲット
黒鯛(チヌ)は本来非常に賢い魚です。
そのため「見えているのに釣れない」という状況が起きます。
しかし、適切な仕掛け、静かなアプローチ、潮と時間の選択ができれば、見えチヌも攻略可能です。
むしろ、この難しさこそが黒鯛釣りの面白さと言えるでしょう。
ぜひ、あなたも見えチヌ攻略にチャレンジしてみてください。


